2014年12月23日 11:46

11/24に横浜ベイホールで開催されたSAGA PLANETSのライブ「SAGA PLANETS FIRST SONIC ~花咲ワークフェス2014~」の感想を述べたい。
時間のない人向け要約:
古い楽曲を歌唱、出演者の穴をカバーで埋める等の工夫が取られ、声優発表で緩急も付ける等、構成に妙味。ファンの期待に応えたライブ
・18時15分開始、21時15分終了、全22曲公演時間3時間
・観客層は適度にノリがよく、厄介系もほぼ見当たらず
・会場は柱がやや視界を遮る場所はあるものの、段差もあって見やすく、音響も良好
・声優発表は某アテレコライブを思い出すノリ
・一期一会の要素も盛り込まれ、ブランドライブとして合格点を与えたい完成度
公演内容:
・結衣菜さん影ナレによる注意事項説明
・ユーモアを織り交ぜた歴代作品回想ムービー
・開演曲は新曲Girl meets Love初披露
・会場のセルフコーラスの完成度の高さに信者の愛を感じたbumpy-Jumpy!
・本当に歌われてしまった恋愛CHU!でI’ve信者歓喜、まさかのPure Heartカバーに呆然
・柔らかな歌声で我々を魅了する茶太。monet,WHITE-LIPS楽曲カバーで嬉しいサプライズ
・結衣菜と一緒に会場に響き渡るぎゃおぎゃお(by我々)。楽しすぎるクラップとメリーゴーランド。
・花ワク声優公開、声優特定班と二次元ヒロインの呼びかけに即レスするオタク達←
・威力の高い楽曲が歌われた月子タイム、夏風の一秒にLumiLia感動
・飛蘭、MASAMI名義楽曲解禁。一部エリア発狂
・安定のトリKOTOKO。Floating Upサビジャンプの一体感とPrestoでなかなか揃わないクラップ
・アンコール風花に正座タイム
・残るアンコール、Angel Kissに希望を見出す界隈(老害)
・Hesitation Snow (KOTOKO Ver.)、落ち着いて鑑賞しようとしたLumiLia、1フレーズ目で陥落。
・南條愛乃の声がしない!
・歌手一人一人の声を堪能できたGirl meets Love全員Ver.
その中で、近年ちらほらと増えているメーカーブランド主催のライブは横断的に作品の楽曲を堪能できるまたとなく良い機会である。2014年は今回のSAGAPlANETSを始めとして、年末にはpurple softwareのライブが予定されている。私にとってのメーカーライブは昨年9月のALcot以来ウッ、頭が……
……ライブが望まれるメーカーは未だ多くある中、次にと踏み出した紫に先駆けたのはSAGA PLANETSだった。発表当初、四季シリーズフォーカスだろうと鷹をくくっていたものの、出演者の飛蘭の文字を見て参加を即決したのだった。
SAGA PALANETSの歴史は90年代後半から始まり、5年で8割が移り変わるとされる某エロゲ周期説に基づけば約3世代を跨いでいる。その中でサガプラは━━━━電波の疾走りと当時呼ばれたI’veとの関わり、無名の時代からその名を大きく伸ばしたアーティスト、消えてしまったアーティスト━━━━エロゲとその楽曲に関わるシーンでも大きな影響を及ぼしてきた。その時々において、サガプラはアンセムを生み出してきたのだ。
他方、直近5年間は四季シリーズが大きく芽を開いた時代だ。ライターの新島夕は会話を中心とした文体で砕けた表現など読みやすさを出す一方で現実を強烈に皮肉った、社会人世代に深く突き刺さる闇を内包させた。
新島去りし後に登場したカルマルカ・サークルを私は終えることが出来なかったが、業界全体で外注、マルチライター構成を軸とするトレンドが出来上がる中、サガプラは再び試されているとLumiLiaは捉えるに至った。本ライブは過去を振り返り、そして未来を見据えるものなのだ。
━━━━当日。
物販は知人に委託出来たことからゆったりめに、開場時間の17時に会場前に到着。

冬に入りつつあり、すでに外は真っ暗だが、会場横には整理番号毎に振り分けられた待機列が形成され、大量のエロゲーマーが集結していた。観客の中にはムービーを流している人もいて、時折待機列でFloating upやHesitation Snowの音が響く……えりんあかねちゃんの声は?
LumiLiaの整理番号は800番台、補欠での当選だ。
慧林あかねの登場に対する仄かな希望を捨てていない私、はぁ・はぁ・テレパスしかプレイしていない連番者との参加だったが、現地ではエロゲ系DJイベント常連の方々と遭遇し、その後ライブもほぼ一緒することとなった。

(エロゲ系現場で最近やたら見かける○本良心界隈)
さて、SAGA PLANETSといえば、今やゆずソフトに並ぶ中高生御用達ブランドとして広く認知…揶揄されている。この話がネタの域かどうか捉えきれない面があったが、本イベントの先行チケット抽選応募時のあまりに簡単な手続き(メアドと枚数で完了)のプロセスに、本気で中高生も視野に入れているのではと疑った。
実際に観客を見渡してみればどうか。
男性率9割8分はいつも通り、本ライブがえろげ系であることを示す比率である(ただし、女性ゲーマーの支持もみられ、ALcotライブよりは女性率高し)。確かに若年層は多い。年齢確認があればアウトという方々が結構な比率でみられたのも確かだ。
若年層が目につく一方で、10月のNIJIIRO(I’ve soundのクラブイベント)で知り合った方を始めとして、プラチナチケット保有者に初めて遭遇するなど、I’veクラスタも集結していた。彼らの年齢層は当然高めであり、本ライブ参加者の平均的な年齢を引き上げていると感じた。
ライブ慣れしていない層が相応にいることも伺えたが、この傾向はブランド系ライブにおいてはある意味当然でもあり、逆に運営側はそれを想定してマネジメントすることが期待されると捉えるべきだ。
サガプラネッターの中心と思われる四季シリーズ世代の10,20代、そして20代以降のI’veクラスタ、複数世代を跨いだ00年前半以前のゲーマー、そしてイベンター……様々な層が入り乱れる集うカオスな場がそこにあった。
もう一つ目に付いたのは、Tシャツ、バッグ等で他ブランド品所有者が多かったこと。ぱれっと(PASTA)、ALcot、角砂糖…
お前らサガプラライブに来たんだろうという道徳面の突っ込みはともかくとして、この傾向は、サガプラ作品が広くエロゲーマーに浸透していることを伺わせた。プライマリは別のブランドであっても、広く作品は選ばれるブランド、それがサガプラの強さであり、10年以上に渡る歴史の中で築き上げられた地位なのだろう。
今回のライブは近年DJイベなどで見かけるサガプラのフルグラTが全て揃う可能性がある数少ない機会でもあった。サガプラは四季シリーズ等作品ごとにフルグラTがリリースされ、ヒロインによっては複数バージョンが存在する、フルグラTが強いブランドである。
確認した限りでははつゆきさくらのヒロインは全員見ることが出来ておもわずバニッシュ。私的には魔女こいフルグラTを着た強者がいることをほのかに期待していたが残念ながら見られなかった。


いたるところにライブポスターが貼られていたが、大変出来が良い(ブヒブヒ
入場はかなりまったりとしており、中に入ったのは本来の開演時刻の10分前。開場が遅れ、開演も遅延した。
サガプラライブのチケットは今風らしくスマートフォンアプリのQRコード認証式となっていたが、読み取りエラーが頻発したようだ。ただ、ホール前のロッカーへ荷物を詰めるよう積極的に推奨されるなど、スタッフの誘導は初心者に優しく、適切であったように思う。

横浜ベイホールはキャパシティ1,100人規模で、柱が数本立ち後方では視界が遮られるものの、扇状の段差があり、天井は電球色の照明にシャンデリア、まるでダンスホールのような構造だ。ただ、ステージ自体は正方形のホールに凸型で付いているため、ステージ向かってホール左手のバーカウンター近くに付いたLumiLiaらはギターとボーカリスト以外見えなかった。
混雑度合いはフルキャパではなく、最前付近がどうかはわからないがかなり余裕があった。

音響はスピーカー近くにも関わらずうるさいとは感じず、帯域バランスも良好、しっかりしたライブホールだという印象を受けた。
前面上部には天井からつりさげられたスクリーンが見えていたが、ステージの一番前の位置にあったため、公演中使われることはないのだろうとの見通しが立ち、やや昨年を思い出し憂鬱になるLumiLiaであった。(最終的には杞憂で済むのだが)
観客層は先ほど述べたとおりだが、物販のパーカー率やTシャツ率は40%程度だろうか。fSワンマンのような高さではなかった。また、巷で話題になっている真っ赤な「ハードイベンターTシャツ」の(本当の意味での)アニクラ系の方々と思われるイベンターの姿もあった。熊手などの超高輝度群が消え(一部にLED直射型ロング棒を振り回していたのは見えたが)、アニクラ系っぽい人たちが増えたのはトレンドだろうか。ただ少なくとも多少咲きクラが聞こえた程度でうるさいという印象は受けなかった。
■SAGAPLANETS FIRST SONIC ~花咲ワークフェス2014~ セットリスト
01. Girl meets Love / 鈴湯&片霧烈火
02. bumpy-Jumpy! / KOTOKO
03. 恋愛CHU! / KOTOKO&片霧烈火
04. Pure Heart ~世界で一番アナタが好き~(カバー) / KOTOKO
05. Like a star / 茶太
06. Coming×Humming!(カバー) / 茶太
07. as always(カバー) / 茶太
08. I wish(カバー) / 茶太
09. 狼男が恋をした / 結衣菜
10. メリーゴーランドをぶっ壊せ / 結衣菜
~花咲ワークスプリング!声優公表~
11. Rolling Star☆彡 / Larval Stage Planning
12. find a piece / Larval Stage Planning
13. go!go! Summer drive! / 月子
14. Cherry Jewelry Flower / 月子
15. 夏風の一秒 / 月子
16. Endless sorrow / 飛蘭
17. Best Fighter / 飛蘭
18. Floating up / KOTOKO
19. Presto / KOTOKO
en01. 風花 / 月子
en02. HesitatinSnow(カバー) / KOTOKO
en03. Girl meets Love -花咲ワークフェスVer- / 出演者全員
若干推して18時5分、ライブマナーに関する注意事項が読み上げられた。影ナレーションがキサラギGOLD☆TARの沙弥だった。結衣菜さんだ!
結衣菜「注意事項そのいち、撮影や録画は禁止だよ。もしつかっている所が見つかったら…スタッフさんが全部しょうきょしちゃうからね!ぎゃぁおーーー」
観客「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
結衣菜「そのにっ、イベント中気分悪くなったらスタッフさんに教えてね…楽しむためには大事なことなんだよ、
みんなちゃんと聞いてーしずかにしてー」
観客「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
…注意事項を静かに聞くテンションじゃねぇwwwwww
やはり生の声を、目の前で聞けるというのは高まりが抑えられないものなのだと実感。
結衣菜さんの前説注意事項は終始大盛り上がりだったが、地味にグッズの販促も混ざっていてタイミング遅くて笑った。
当然場内でのオタ芸は禁止。ノリの良い、高まる曲=オタ芸だああああああああ!!とすぐに打ち出すオタクほんとダメ…というかDJイベではよく見てしまう光景ですが、ライブはライブ、クラブはクラブ、この辺はきっちり分ける良識はみなさん当然持っております。
そんな分別を付けながらも、何の因果か付いた位置の近く、四辺の一角、ステージ端スピーカー左脇の演者から見えない位置に結構広めでライブポスターがでかでかと貼られたスペースが…。これがまたシコとまぁ、「堪え切れなくなったら(ポスターと)対面な」というコンセンサスが出来上がっていた。ギリギリ耐えました。

対面ゾーン。ほぼ等身大の祈と桜と向かい合うことになってシコ…
…オタ芸だあああああああああああああああああああああああry
会場が暗転すると前面のスクリーンにて、サガプラの歴史を振り返るムービーが上映された。まずは90年代の凌辱系作品を「暗黒の90年代」と一括したのに噴き出す。
そしてPureHeartや恋愛CHU!+FDが電波ソングと共に紹介され、その後キネティックノベルのリリースを「迷走、ブレまくりの時代」と評するなど、面白可笑しくキャッチフレーズを用意し、知らない人でも楽しめる構成だった。
四季シリーズに入ると作品紹介は1作品ずつになり、歓声は一段と大きくなった。はつゆきさくら、カルマルカは黄色い声も上がっていたのが印象的だった。作品紹介が来年発売予定の最新作「花咲ワークスプリング!」になったところで、暗転したステージを見ると2人の姿。これは開幕アレかー。
1曲目はサガプラ最新作花咲ワークスプリングのOP「Girl meets Love」。
ムービーでしか見たことがなかったが、最近だからと意識しているのかPPPH,Fu-Fu!FwFwFwFwが一通り決まるノリの良い曲で、会場は赤のペンライトで染まり、驚くほどの慣れようでヒートアップ。
鈴湯さんは4月PCMぶり…あの時はこんなアップテンポな曲を歌っていなかったし、良い意味で印象が変わりました。昨年昨年見た9月以来の片霧さんは…相変わらずふとましい(刺さないで
周りを見るとムービーに倣ってその場でエア小走りしている人の姿が()
MCに入るとやはり出演者のお二方はペンライトの色が目についたようで
鈴湯「ペンライトがきれーーっ、…どうして赤なのかな?」
片霧「赤はサガプラさんの色なのかな?」

どう考えてもコレのせい。
この場では結論は出ていなかったので、この辺は野次って良かったと後から反省。
サガプラは作品ごとにカラーが根付いてますが、花咲の色はライブを通じて確固たるものになったイメージですね。
早々にMCを切り上げ、
片霧「私達一旦下がるからね」
観客「ええええええええええええええええ!!!!!!!!」
鈴湯「みんなテンション高いねー」
観客「みん様あああああああああああああああ!!!!!!」
みん様「わたし普段みんさまって呼ばれてるんだけど鈴湯さんは愛称あるの?なんて呼ばれたい?」
一瞬、すずっちという単語が脳裏を過ったが別の∞未来な人しか思い浮かばないので脳裏から追い払う私。
鈴湯「えーっと、それでは、”ゆゆ”で…」
片霧「せーのっ!?」
観客「ゆゆーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
慣れてますね……
いったん下がらせてもらいます、と引いて間もなく流れ始めたイントロは……bumpy-Jumpy!
イントロ段階から会場中で「ばんぴじゃんぴー」等の観客のセルフコーラスが響いていて、ブランドライブでもこの愛は素晴らしいと思った。早まる観客のジャンプ。
KOTOKOさんはパステルカラーに包まれモコモコした衣装で登場。登場順としては予想以上に早い。
KOTOKO「初のた~んどくライブということで、サガプラさんおめでとうございます!」
相変わらずマイペースノリであった。
KOTOKO「サガプラさんには歌手デビューした頃からお世話になっているブランドで…先ほどのムービーを見ていて色んな作品がありましたが、私の中でサガプラさんといえば。今は世間一般に浸透している電波ソングですが……」
この切り出しは…
KOTOKO「I'veで凄い勢いで突っ走っていたAKIさんと……」
…………ん
KOTOKO「CHU~って曲をやってたんですが」
!!!!!!!?????????????
KOTOKO「今日だけの特別バージョンということで、…この方と歌いたいと思います。片霧烈火さん!」
まっじかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
KOTOKO「未だに何の曲か判っている人いる?いないよね?」
いないですよね!!!????
「それでは聞いてください、恋愛CHU!」
観客「CHU-CHU!(以下略
もうはぁ~?みたいな反応しかできない。だってみん様ボイスでも電波やられて合わないわけないじゃないですか。
当初公演時間から想定していたKOTOKO曲は4曲と、恋愛CHU!が来たら良いなと話していたが、実際に来て感動はひとしおだった。こちらに語りかけるような電波ボイス曲たまらんですね!
しかしこれで終わったわけではなかったのだ。
KOTOKO「私、作詞も仕事としてしておりまして…」
はぁはぁテレパスかー!?
KOTOKO「デビュー前にも担当していたんですよね。」
えっえっえっ
KOTOKO「……なのでー、今日は私が作詞したAKIさんの曲をセルフカバーして歌います」
KOTOKO「聞いてください…」
ああああああああっあっあっあっあっ
KOTOKO「PureHeart」
(声にならない)
正直、聞ける範疇にあると考えていたのは恋愛CHU!までで、この曲が聞けるとは私は全く思っていなかった。
歌う前から観客側から響くありがとう。なんだこの終末感。
KOTOKO「ココロのパスワード あなたには教えてあげるよ」
こころのパスワードが解かれていくぅ…
KOTOKO「溢れそうなーなみーだを 両手ーでーそっと受け止めて…」
受け止められるぅ……
呆然というか、立ち尽くし、その声を逃すまいと浴びるように聞いていた時間は瞬く間に過ぎ去った。でもこの忘れられない時間だった。
KOTOKOが下がり、間もなく「いちばんぼしが~♪」と聞こえると静かに崩れ落ちる周囲の方々。
お次に出てきたのは茶太さん。
初めて見ましたが、眼鏡がとても似合うキュートな女性でした。ステージ衣装というより普通の恰好で自然体という感じ。時折音を外していたが、生で聞くと一層柔らかで、こちらもおもわず笑顔になってしまう歌声だった。
Like a starは私的にこの出だしが好きな曲で、盛り上がる感じでもなくまったり聞いていたが、次にmonetさんのカバーでComing×Humming!をで歌いだした時は、一気に会場は湧き上がった。
BメロはもちろんFu!Fu----!!。
慣れてますね皆さん。
茶太「みなさん元気なので、掛け声お願いしようかな?」
茶太「これから3つ質問するので、これから力の限りオーッって言ってくださいね」
強制されてるwwwwwwwwww
茶太「みなさんお元気ですかーーー?」
観客「オオオオオオオオオオオオオオオオオ」
茶太「最高ですかーーーーー???」
観客「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
茶太「みんなSAGAPLANETS愛してるーーーーーーーーーー???????」
観客「YEAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!」
この言わされてる感wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
さらに続いたas always、I wishはカミハミで察していましたがやっぱりそうくるのかよおおとおもわず頭を抱えることに。
個人的にカバーというものに対する意見を述べさせてもらうと、原曲とは違うものではあるが、それ自体は一期一会で、その場でしか聞けない故にとても貴重なものだと思っている。
WHITE-LIPSは表に出てくることがほぼなく、今回も不参加となる中で、カバーで埋める工夫がとられた。原曲は耳元で囁かれるような、温かみのあるボーカルが特徴であるが、これを茶太カバーはひたすら優しく歌い、これはこれでもう一つの世界が出来上がっていた。あぁ茶太がWHITE-LIPSだぁ…(錯乱)
茶太さんが下がり、間もなく会場に響く
タンタンタタタン、タタタタ、タタ
ベースがリズムを刻み始め、バスドラムも加わり、周期的な旋律が出来上がる。
??「ぎゃ~お~~~~~~~~~~~っ」
結衣菜さんだあああああ!!。ネットでは顔を隠しているので初めて見ました。おもわず「かわ結衣菜!」←言いたかった
予習で告知されていた通り、会場でもぎゃおーの練習をして1曲目は「狼男が恋をした」。
あーあー、これもう駄目、とばかりに止められないクラップ奴←
結衣菜さんの曲はtwitterであらかじめコールが指定され、さらにリウムの色なんかも指定されていた。しかし、それでも、である。狼男を聞いていると、クラップを入れたくならないだろうか?
LumiLiaは無配慮な咲きクラは否定的であるが、あらかじめ楽曲に含まれているクラップに対しては、肯定的な見方をしている。狼男のようなやや変則的なものであれば、なおさらだ。
リウムはクラップを入れると咥えない限り、振る暇が一切無いのでクラップとコールに専念させて貰ったが、本当に楽しかった。細かい点述べると、予習で告知されていたおーおーおー(ドキドキ ギャオギャオ)は物理的に無理だった。
そして次の曲はもちろんメリゴだ。はつゆきさくらの挿入歌だが、突然歌い始めたときはどうした、と思った覚えがある。初めて聞いた時よりもDJイベントに通う中で刺さるようになった曲。
結衣菜「今日はぜひみんなで回ってほしいんですが、」
━━(゚∀゚)━━
結衣菜「…今日密着度が高いのでグルグル出来ないよね…?なので、周りの人に当たったらごめんね、を忘れずぐるぐるしてください(タオルを)」
「ぐるぐる!?(メリゴを)」
ここで使われることになってしまったあのスペース。ステージはみえませんでしたが
ぐるぐるまーわるーまわーーーーるーーーーーー 回るーーーーーーーーーーーーーーー
ぶっ壊せーーーー(メリーゴーランドが壊れました、お察しください)
超疲れました。ちなみに歌唱はシャウト入っていてライブらしい感じだった。
ここでサガプラの代表、ふるさんが登場し、挨拶。
代表の挨拶が30分続くこともなく、堅い言葉で締められ、後半がと思いきやスクリーンが降下し始めた。
ふる「ここで、花咲ワークスプリングの声優発表を行いたいと思います」
一気に盛り上がる会場。私はというと、イベントを共にしていた界隈の一人、ホーク氏と顔を見合わせた。ここで真剣さを含ませたのは間違いなく声豚だ←
これはサガプラに試されているのだ━━━━このようなイベントでしかできない、いかに早く声を聞き分けるか。ごく一部は緊張感に包まれながら、映像が始まった。
ヒロインの一声目から会場中で高まりの声が上がり、煩すぎて声が掻き消されるw
…がそこは推しが異なるDJイベ界隈、瞬時に解答が飛び出した。特に「そよぎ!」は恐ろしいスピードだった。一方、近くには「車の人だッ」とか言ってる人もいていやいや違うだろと心の中で突っ込みを入れたりも。
ヒロインの掛け合いの後、1キャラ毎に自己紹介→声優発表であったが自己紹介に入る前に全員特定に至った辺り声豚特定班恐ろしや。
ちなみにこんなかんじの判定でしたが難しいですね←
花咲ワークスプリングCV | ||
ヒロイン名 | 公表名 | 判定 |
不知火 祈 | 遥そら | 遥そら |
玖音 彩乃 | みとことみ | 夏峰いろは |
琴吹 ヒカリ | 遠野そよぎ | 遠野そよぎ |
空森 若葉 | 沢澤砂羽 | 桐谷華 |
上月 柑南 | 海原エレナ | 海原エレナ |
花咲 ののか | 塚本リタ | 安玖深音 |
二次元ヒロインへの反応はやっぱりというか、盛り上がって面白かった。
「みなさん、初めまして…」
観客「初めましてーーーー!!!!!!」
この感覚…間違いなくアテレコソングライブ(A FLASHBACK)だ!
大盛り上がりだ。
「あぁ、これは桐谷華」「エビフライ!」「真咲!?」
野次の早さも酷いw
そして声優名が出ると「名義違う!」
みたいな遣り取りしてましたが面白すぎました。
4人の紹介が終わった後は、残りの2人のヒロインが登場。この声は…?
私「あー一人は聞いたことあるけど名前が出な…、もう一人はこいさくのメインの…ああ、夏峰いr…」
ホーク「井ノ上○々!あとは…………………………………………」
表が出るあたりさすがであるが、彩音の中の人は夏峰いろはであった。
ホーク「遥そらだ」
そして声を聴いても思い出せななかった遥そらを見事引き出したその冷静さはさすがであった。
シーンが変わってから、メッセージウインドウが消え、ペンライトの指定をされるなど凝っていると思ったが、なんとこのシーンは生アテレコ、展開はアドリブだった。冷静になってみて、遥そらと夏峰いろはの生演技が聞けただけでも神イベではなかろうか。
祈「いのりちゃんは俺の嫁って叫んでください」
彩乃「では彩乃ちゃん、若くてかわいい、って叫んでください、せーのっ」
といった見事な調教ぶりに、「三・十・一・歳だ!()」「運営がオタクで遊んでる」
wwwwwww
最後にはとんでもない爆弾発言が。
夏峰「そうそう、花咲ワークスプリングのED主題歌がfripSideさんに決定しました」
動物園と化す会場。私もやったーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
「……南條愛乃の「「声がする!」」
そのまま、彩乃と祈によって、次に歌われる楽曲「Rolling Star☆彡」が紹介されライブ後半戦がスタート。
とりあえず首を伸ばしLSPの姿を確認「1人?1人か……」と一部落胆する群衆。
桐島さんは超音楽祭以来(あの時は突然のtwoHertで高まり死んだ)、MCや姿恰好を改めてみると
この日はツインテールでかなり自信ありげに披露していた。
桐島「みなさん、キサラギGOLD☆STARはもちろんプレイしてくれたよね?」
歓声が上がる中、
ホーク「まかのろんさ」
私「怪し過ぎるwwwwwww」
桐島「結衣菜ちゃんはこのキサラギGOLD☆STARの曲で声優デビューをしたとのことで、リハーサルで涙ぐんでいました」
との話もあった。
2曲目はお察し、カルマルカ2ndOP。「これはI'veではない」「高まらない」と散々な評価が目につくが、LSPとしてのライブ初披露、生で聞く分には悪くなかった。
ちなみに、歌唱前ですが
桐島「間奏でクラップしてから、その後腕をこうしてください(振り上げる感じ)」
横を見るとおいそこロマンスの挙動してるんじゃねぇwwwwwwwwwwwww
月子さん…記事にはしていなかったが、5月のEVI HABARAぶり。近頃ようやくライブなどの場に露出の機会が増えてきました。初っ端から月子さんの持ち曲では珍しい「go!go! Summer drive!」はアップテンポな曲で、リズムに乗って、リウムを振っているだけで本当に楽しかった&対面空間へ誘導されそうになる方々が数人。
会場が大規模になっても、その歌唱力は十二分に発揮されていた。その後のバラード、特に夏風の一秒は特に聞けて良かったと感じた1曲だ。ライブ会場で泣いたという話を身近な人から伺っていたが、そうなるだけの破壊力はあった。
Cherry Jewelry Flowerでは会場の一部だけがピンクになっていた。
そういえばあれは来ないのかなと思いつつ、月子さんの出番は終わり。
次のアーティストは…と聞こえ始めるイントロ。
瞬間、叫ばずにはいられなかった。なぜなら私はこの曲を生で聞ける日を待ち侘びていたからだ。
そして降りてくるスクリーンの文字にはFaylan
→一部の方々「「「MASAMI!!」」」
絶対こうなると思ったよクッソワロタ
Endless sorrowは飛蘭がまだ前のお名前だったころの楽曲だ。良さを少し述べさせてもらうと、その歌詞には、鬼医者発売前のサガプラの作品タイトルが含まれている。本当に高まる1曲だった。
飛欄「奥井雅美さんという方がいらっしゃるのでデビュー時、よくマサミ2号と呼ばれてました」
思い出話も少々。
2曲目はノンタイ。サガプラライブの数少ない穴を述べると、ここでノンタイを持ってきてしまったこと。せっかく築き上げられた世界観が崩れるというか、ちょっとこれは、と思った人もいるはず。開催するにあたり昔の名義を解禁してもらう位のことをやったので、ノンタイも歌わせてあげる、みたいな大人の事情が絡んだのかもしれない。
飛蘭さんはブログで告知された通りの2曲で終わり。
少し間をおいて始まる長い前奏、徐々に加わる楽器。
テッテッテーテッテッテテー
このメロディーは……
終盤の空気を感じ始めたところで、やはり締めるのはKOTOKO。
カルマルカ・サークルの「Floating Up」はサビでジャンプ等、楽しい曲でもあるが、前にいた女性方が一際高まっていたのも目についた。
バンドメンバー紹介を挟み、最後はこれをみんなで歌いたいと「Presto」。
記事にはしていなかったが、2月のKOTOKO追加公演以来、そして破壊力の高い楽曲である。
「手拍子をして楽しんでください」と振られるも、序盤のクラップが全く合っていなかったのはおもわず笑ってしまった。
アンコールを挟んで聞こえてきたのは、はつゆきさくらED「風花」だ。
実は以前EVIHABARA0510で聞いており、立ち尽くすほかのない威力は十分に味わっていたが、優しいピアノと共に紡がれる優しい旋律。
この時はもう崩れ落ちる、終始正座タイムだった。目の前にはスタッフロールが流れているんだ……
月子「ありがとうございましたー!アンコール1曲目ははつゆきさくらED曲をお送りしましたー」
いいライブだった。もう思い残すことはな…1曲目…だと?ざわつく会場…もとい界隈。
まだ残っている曲といえば…「「「Angel Kissかーー!?」」」
wwwwww
月子「はつゆきさくらといえばやはりOP曲ですよね。それでは、みんなも大好き、月子も大好きなあの方を呼んでみようかな??」
えっイベ被りのあの人来るの?とどよめくい会場。
月子「あっあっ、ごめん(OPは)2曲あるんだよね、ごめんね?勘違いさせた?」
なぜか異様な喧騒に包まれる会場に月子さんからフォローが入る。
月子さんのハードル上げの振りでfripSide本家と彩菜登場を感じた2勢力に分かれていたと思われるw
月子「KOTOKOさーーーーーーーーん!!!」
月子がKOTOKOを呼びこむ。
我々「ワンチャンスだ」「ブランド違うw」
KOTOKO「実は月子さんとは今日が初対面だったんですよー」
我々「対面」「……ワンチャン!!??」
もうよくわからないテンションで盛り上がる界隈であった。
月子さんとバトンタッチし、
KOTOKO「まだ、歌ってない曲、あるよね?」
「はぁ・はぁ・テレパス!」「ペットめいど」「大野まりな!?」「えりんちゃん……」
はつゆきさくらが2曲続き、残る楽曲といえば
すでにマジで?はあああ?という声が会場をこだまする。…最後は皆様、お分かりの通りのあれです。
KOTOKO「はつゆきさくらOPテーマ━━━━、Hesitation Snow」
ここ一番の大歓声とともに始まるイントロ。
しかしLumiLiaをご存じの方は思い当たると思うが、これまで本家のヘジテを6回聞いているのだ。
ツアーでも回を追うごとに落ち着きを見せる本曲、そう高まらないであろう。
KOTOKO「はーかなーいー」
駄目なんだこれ高まる
…気付いたら背面ケチャ状態と化していた、あっ、あああああああああああああああ
「…なんじょうよしのの声がしない!」
しかし高揚がおかしかったのは私だけではない、異様な雰囲気が会場を支配していた。過去6回聞いたなかで最も盛り上がったヘジテであり、サビで8分刻みでオイ!オイ!が入るヘジテは初めてだった。というよりおかしいだろwwwww落ちサビでは咲きクラが入り乱れ、ラストコーラスはボーカルに負けず一段と太いサガプラネッターのオイオイが響いた。サガプライバーという言葉が脳裏を過った。
fSのライブではアニメやゲームなどどうしても層が分散してしまうのは避けられないがここはメーカーライブの本領を発揮し、誰もが求めたであろうヘジテ故の、約束された最高潮の高まりだった。さらにそれはKOTOKOによる唯一無二のものだったのだ。この日一番の盛り上がりであり、同時に曲が終わった時に虚脱感に包まれたのだった。
最後は出演者全員が登場し、挨拶。
みん様がいつもの着ぐるみに身を包んでいたため、「映像収録していた(みん様の部分だけカットしてパッケージ化)のでは」と周りで話題になっていたが、結論を述べると最後の集合の写真撮影のためだったので、映像化の可能性は薄い。(カメラが入っている様子もなかった)
最後はGirl meets Loveを全員で歌って締め。一人一人フレーズ毎に歌われていたので結衣菜さんや茶太さんの声が堪能できて捗りました。
終了時刻は21時15分、丁度3時間の公演だった。
終演後、バーで黒ラベルを注文し乾杯。
物販はまだ続いていたのでパンフレットを購入。楽しかったライブでパンフレットを買うのは、今後定番化させていきたい。終演が押したこと、少し話していたこともあるが、横浜のアクセスのしにくさは半端なく、0時過ぎての帰宅となったのだった。それでも幸福感に包まれていた。

参加された皆様、お疲れ様でした。余韻の残る楽しいライブだった。
■総評:限られたリソースの中でも工夫が感じられ、参加して良かったと思えたライブ
楽しかった!
元々はEndless sorrowを聞くために参加したライブだったが、本当に行って良かったライブだった。全編が生バンド演奏であることに加え、Vは無いながらも効果的に使用されたスクリーン、楽曲の穴を埋めるカバーやコラボの工夫等、考えられた質が高いライブだったと思う。
楽曲別には、Endless sorrowはもちろん、噂には聞いていた夏草の一秒は本当に聞けて良かった。恋愛CHUやPureHeartは卑怯。ヘジテはとんでもない高まりを私にもたらした。
改めて思ったのは、メーカーライブにおける観客層は作品への愛に溢れているということ。特にサガプラはそれが高いレベルであり、bumpy-jumpyのセルフコーラスの完璧さやヘジテの盛り上がりから感じられた。アーティストに対しても、可愛い!とか回って!となる空間ではなく、あの作品のあの曲を生で聞ける、という思いが伝わる空間が出来ていた。以前よりメーカーライブのあるべき姿として、以前アーティストを前に出すか、作品を前に出すかという二つの方向があると述べた。サガプラは前者というオーソドックスな形をとりながら、その構成は確実に期待されていたものを積み上げ、高い満足度に繋がった。もし次回があるなら、目指してほしいのは後者への移行である。
今の所、メーカーライブの形において最も秀逸な構成を高い次元で完成しているのはトラベリング・オーガストだ。ステージ装飾に至るまで作品の世界観を意識させ、映像によって作品の世界に取り込み、アーティストが曲を紡ぐことで感動をもたらした。あくまで観客との対話を楽しむライブ構成を意識しているのであれば現状のままでも構わないが、サガプラのようなビジュアルに強みのあるメーカーこそ、Vを生かしたパートも作り上げて欲しいものだと思った。
スタッフや関係者の方々、楽しいライブをありがとうございました。
次回があるなら、慧林あかねちゃんの声が聞きたい。
■おまけ:花束


コメント
コメントの投稿