2014年02月05日 22:07

1/5に開催されたClariSファーストイベント、ClariS presents 「2014 New Year's Festival 始まりの予感・・・」の感想を述べたい。
普段なら「~~~(イベント名)感想」というタイトルにしているところなのだけど、この記事を閲覧する方々の時間を無駄にしたくないという思いもあって、全てを要約したタイトルに仕上げた。
書く気もさらさらなかったが一ヶ月経って、私の感じたことや学び取ったことをとりあえず書いておこうと思った次第。以降は暇つぶし程度にお読みください。

さて、ClariSというとニコ動発、二次元イメージでしか姿が出されていない中学生ユニット(今は高校生か)である。その割りにソニー系列アーティストということもあり、まどマギや俺妹等アニプレの誇る覇権アニメに割り当てられ、運のよさも持ち合わせたユニットだ。え、もやしもん?僕は好きですよ。
声質や声の繋がりを聞くと外人かな?と個人的には思ったりもしますが、かなり加工を駆使したボーカルであることも特徴。そんなClariS初のイベントとあって、曲は披露されるのか?そもそもライブとは書いてないからトークイベ?顔出しはあるのか?色々と謎、言い換えれば不確実性が多いイベントながらも友人に誘われ、参加を決めたのだった。ちなみにチケ代は4,000円。
ちょっと真面目な目線では、ClariSは二次元にフォーカスしたユニットであり、バーチャルアイドルを主役に仕上げたミクパ、アニメ映像と共に3次元がシンクロするラブライブ等に続く二次元系ライブイベントの一つとして、どのような工夫がなされるのか注目していました。

観客は多かった。整理番号は1,000番台を超え、ZEPP東京はほぼ満杯。フジテレビのめざましも取材に入っていた。イベンター度合いはかなり低く、カップルも結構いた。あと普段行くようなイベントとは比較にならないくらいおっさんも多かった。
物販で売られているペンライトがスターセイバー極太というガチ仕様(太いため輝度の割りに眩しい)だったことにまず突っ込みたくなったが、開場までZEPP前に並べられたガチャ郡が長い行列を作っていて更になんともいえぬ気分になった。とりあえず私たちは300円ロッカーに荷物をぶち込みイベントモードへ。もちろん、会場内は荷物持ちマン大量でした。

で、イベント本番。
このイベントをアニクラと称するコピペを見かけましたがまさにその通り。
いや、コストが高い分だけアニクラより更に悪し。
初っ端のアナウンスで「皆さん、ペンライトは買いましたか?左手にピンク、右手に青のリウムを用意してください!」といういきなりのご指定。すげぇ商売魂だな。LumiLiaらは常備のキンブレを掲げました。ちなみにMCは全てクララとアリスによる。いまだにどっちかわからない。
「ライブの盛り上がりは皆さんの応援にかかってます!」
……ステージ上はカラです。本人が出てくるわけでもなく我々の高まりに期待しろと。ちょっと待て、なんかそれって因果が逆ではないでしょうかね?アーティストがライブを盛り上げて、観客も盛り上がるんだろう。いやそもそもこれはライブじゃなくてイベントではなかったの?
いよいよ開演して幕が上がると、森を模した舞台設備が広がっていた。真ん中にはおかしの家。チョロチョロと流れる川の音。メルヘンチックなミュージカルが始まり、妖精コスをしたダンサーが数人出てきて踊り始めました。ダンサーが出てきたときに一瞬発狂する隣のおっさん。いやいや。
夢の国に迷い込んだクララとアリスが、お互いを知り、そして二人で鍵のついたドアから外に出る…というお話です。百合百合な感じでした。この流れの中で、次々とClariSの曲が流れました。
楽曲は別録りとかではなく、聞いた限りCD音源を流しているだけですね。大音量ですが、映像は汎用ムービー。
今思うとアニクラでアニメムービーと一緒に流した方が高まるんとちゃう?
夢の国。おかしの家。それをもじって演出で、途中、会場内にチョコレートの臭いが漂いました。
私はまず、チョコバーを振り回しているイベンターがいないか周囲を確認しました。
脚本と照らし合わせてみても、演出とはわかり辛い流れだった。何しろ脚本よりも臭いが先行しましたからね。後ろのカップルは「なんかにおう!」とか言ってた。
途中紙飛行機が飛びました。アニクラで飛ばせばいいんじゃないかね?
途中風船が飛びました。アニクラで(ry
凄く思ったのは、あー世界観の構築に失敗してるなという印象。少なくとも私は入り込めなかった。
私がミクパを高く評価した理由は、3Dディラッドスクリーンによって二次元を巧く現実に融合させ、細かな演出を次々と見せ、ステージそのものに夢中にさせてくれたからだ。他のライブと比較して差別化要素が多く盛り込まれていた。観客の一体感だって凄かったし、緻密さもあった。
ではこちらはというと、何か観客が求めているものとは違うものをみているような。本人はおろか、映像すら何もないところに高まるというのは無理がある。盛り上げるべき対象がわからない。よわい。しかもアニクラと違って盛り上がるイベンター率は半端なく低い。
本イベントを通じて、私の価値観の中で、最低限生歌は必須、またアーティストとの距離の近さも大事なのだということを強く感じた。
一番最後になって、ナレーションが生っぽく…いや生になり、「みなさんの近くにいきます!」とカーテン越しにシルエットで登場。俺妹2期のOPを歌いました。となりのおっさんは発狂してたし、会場の盛り上がりは相当なものだった。LumiLiaが普段投稿するライブ感想の観客が~会場が~ってのは大体私の反応を兼ねていることが多かったりするのですが、ただこの時に関しては私は真顔だった。とりあえず私が知っている「近い」という意味とは違うものらしかった。
正直いってがっかりな結果を予想していて、やっぱりがっかりだった、そんな感じ。
え?終了時間?18時30分です。何時から始まったかって?…17時です。
公演時間は1時間半。
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FUCK YOU
ぶち殺すぞ・・・!
コンセプトからしてオタ向け一色にしたくないのではないかと思った。だからアニメムービーとか使う方向ではないと見た。それなら別の方向性があったのではないかな。
二人が閉じ込められている。鍵のかかった部屋から出てくる。そして二人の新たな舞台がスタートする。それは二次元から三次元へというものであれば良かったのではないか?
この流れがあれば及第点かなという感じでしたが、シルエットって本人かも判らないし何の進化もしてないですがな。あと後ろからスポットで放射光あてたせいかシルエットデカいよ。ぬいぐるみ被ってクドわふたーOPを歌った鈴田さんみたいな気合いが欲しいよ。むしろシルエット突き破って出てくればよかったんじゃないか?そんなバラエティあったよね。
「今年はもっとみんなの近くに寄りたいなー」
という最後の台詞がなんだか一段とソシャゲの課金ガチャ商法みたいに感じたのでした。
振り返るとサブタイトルの「始まりの予感」って、確かに予感はするけど始まるとは限らないし、始まってないな!っていう看板に偽り無しの巧妙さを感じた次第。さすがだ。


糞イベここにありということで。お疲れ様、ご愁傷様でした。
■献花



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