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ゆずソフト「天色*アイルノーツ」 感想

2013年09月04日 23:15

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ゆずソフト第7作「天色*アイルノーツ」の感想を述べたい。
なお、LumiLiaのゆずソフト歴は「ぶらばん!」「ExE」で一度見捨て、「のーぶる☆わーくす」で回帰、「dracu-riot!」を経て本作に至った。
今作は新たに外注ライターとして紺野アスタ、鏡遊を加えたとあって、事前の期待を高めてのプレイとなりましたが果たして結果は如何に。

※以下、ネタバレ全開です。
■ビジュアル
イベントCGは97枚、デフォルメCGが24枚です。おお、トータルではドラクリより1枚多い。3桁に載せているので充分ではないでしょうか。
さすがはゆずソフト作品の根幹を為すむりりん&こぶいち絵、相変わらず恐ろしい程にブレがありません。塗りの品質もバラつきなく丁寧です。16:9になってから斜めに立つ構図が多くなったえろげCGですが、カットインを効果的に用いて上手く配置しています。

立ち絵描写については、ヒロインが話しながら表情がコロコロ変わっていくゆずソフト伝統の鬼スクリプトは健在。E-mote等の新技術に対するニーズは高いものの、このような既存のシステムで最高品質を貫く姿勢もなかなかに良いと感じます。
ダーツ目、ジト目、><目、時折挿入されるSD絵いずれも可愛くてブヒれます。

本作のヒロインの可愛さは、髪飾りにあるんじゃないかと思う。
私服姿も可愛くて、一段とあざとさが増している気がします。

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前作でも評価しましたが、キスシーンのCGが必ず入っているのは大変良いですね。

立ち絵は最低限という印象はドラクリと変わりませんが、そもそもストーリーに関わってくる人数がドラクリよりも少ないのであまり気にならないです。
ただ、シャーリィルートで奈津美の立ち絵を用意するくらいなら咲良や夕音の両親の立ち絵があってもよかったかも。
下手に立ち絵を増やしてしまうといらぬFDを求める声や、某ミニセンスみたくサブキャラが主張を始めるのを回避する意図があるのかもしれません。

背景は黒基調の配色がほとんどだったドラクリの反対をゆき、明るく、白基調の色が目立つようになりました。
明るい雰囲気の作品が売りなので、この点は良いんじゃないでしょうか。ただ、浮島を生かした背景はほとんど無かったような気が…。


■音楽
BGMは打ち込みのオケ中心で電子音は目立たない作り。雰囲気をガラリと変えたシリアス系の曲も特になく、似たような曲が多いです。全体的に普通。
ヒロインBGMはキャラソンのインスト版で、耳に残りやすいです。音割れもなく、作りはきちんとしている印象。

ボーカル曲はOPがnao、EDは各ヒロインが担当。OP曲はいかにも物語が始まる…といったアバンに入る前のストリングスが凄く好きで、タイトル画面でも流れていて俺得。
ところでゆいにゃんからnaoになったのはどうしてなんでしょう。もしかしてコスト削(ry
キャラソンについて苦言を申すと、あまりボーカルを加工しすぎるのは良くないんじゃないかなぁと。車の人らしさが減っていたような気がします。


■声
ヒロインがハァハァしたり、甘い声を出すのをニヤニヤしながら楽しみましょう。

夏野こおりさんを始めとしたゆず御用達声優陣に加えて、流行りの桐谷華、北見六花参戦。流行とは言えど、ゆずソフトの中の人の採用の仕方はひたすら安牌を持ってくる傾向があると思います。
車の人、アグミオン、なづな、138cm…とキャストの組み合わせはこれなんて乙りろ(ry

……既存声優陣は、夏野こおり嬢が妹系キャラ、車の人が静かな話しぶり(本性は違いますが)と、旧作とは雰囲気や役柄を変えており、工夫が加えられています。
車の人の出す甘い声は過去トップクラスと私は判断します。あとシーンの技量も上がっている気がする。
シャーリィはオタネタで妄想するたびにハァハァ言っててさすが北見さん何でも役をこなせるぜ!という感じ。
真咲は「あいあい」を聞くと不意にイラッとくるものがあり、桐谷華さんはオジョナナといいどうしてこう腹パンキャラが多いんでしょうかね!
渡辺涼…井ノ上花さんはeden*から注目し続けていますがほんとサブキャラばっかりですな。しかもやたら暴言吐いたり、今回はオタネタに走ったりと大変。

声については大変残念な点があり、それは音質が悪いことです。声のピークに歪みがあり、特に真咲が大声を出すと音割れが目立った。BGMでは何も問題がなかっただけに、残念でなりませんね。


■システム
高水準とは言いませんがKIRIKIRIベースで極めて不満を感じることが少ないシステムです。ただ、KIRIKIRIを限界まで使いこなしている副作用として、動作は結構な重さで、CPU使用率の高さ(平均使用率30%@C2D E8400 3.0Ghz)とスキップの遅さに現れています。
スキップの遅さについてはメーカーも認識しており、テキストだけスキップするという最速モードも搭載されているので、シーンジャンプと共に併用すれば不便は感じず。なお、Hシーンの選択肢固定も健在です。
あとクリア後の立ち絵鑑賞モードなのですが、テキストも入れられるようになっていて

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凄い楽しい。(本編よりも楽しいかも


■エロ
相変わらず崩れるCGがないです。全裸でえちぃするのも最近のゆずのパターンなのでしょうかね。
マニアックなプレイは減少しましたが、1シーン本番1回をぶち抜いたヒロインがいましたね。
キスの描写にも力が入れられるようになっていて、大変俺得でした。

ティアはさいろー効果が発動していて萌え転げました。
気持ちを確かめ合う前にシーンに突入した真咲はゆずにしては珍しいと感じました。


■シナリオ
空に浮かぶ島を舞台にした意味は一体。
キャラゲーとして更にブラッシュアップがなされ、その代償として世界観やシナリオが犠牲になりました。
ドラクリが可愛く見えるほど、キャラを抜いたら何も残らない作品になっており、シナリオは本当に薄っぺらさと平坦さが目立ちます。

それこそ突っ込めばいくらでも……異世界から出現したライゼルグが、30年経って学校では日本の歴史が教育される文化侵略が平然と行われており、ヒロインはオタクネタで盛り上がっています。本作においてファンタジー要素は用語が存在するだけでほとんど生かされず、空に浮かぶ島を舞台にする必要性が全くありません。
ゆずソフトはアイルノーツの世界観を出すために西ドイツまで取材に行ったという。これはもう社員旅行お疲れ様でしたとしか言い様がないですな。

ただシナリオを見ていると本質を見失いそうだなという点もあって、本作はヒロイン同士の会話等、ミクロにフォーカスして楽しむことが求められている気がします。
つまり、世界があって、周囲の環境があって、ヒロインとの会話があるのではなく、ただヒロインとの会話があるという限定条件の下で楽しむスキルが求められている。
空に浮かぶ島の設定が生かされないということは、世界観は雰囲気を出すためのハリボテであって、それがシナリオに絡むといった変数ではなく、固定化されていることを示しています。この傾向は体験版をプレイした段階でわかります。
朝、昼、夕方、夜といった1日の流れはあっても、季節感もなければ、それを察せられるような学園イベントも起こりません。アイルノーツの世界は本当にヒロインとの掛け合い以外を取り除いているのだと思います。今作において主人公が先生だったことも、教え子との恋愛という立場の違いに対する葛藤を描くためのものでなく、単に主人公がヒロインに対して優位に立つためだけの設定として用いられたのだと感じました。
学園描写についてはライターが本当に書けないんじゃないかと疑うレベルなのですが、大変失礼に当たるのでここは思考停止しておきます。
オタクネタがかつてなく前面に押し出されているのが目立ちましたが、ゆずソフトは対象年齢の引下げを狙っているのでしょうか?なんだろうこのALcot臭は。

世界観を不変にしたが故に本作の起承転結の転は必ず主人公かヒロイン、もしくはその身内に起こる事象です。透の過去に触れたのはシャーリィと真咲シナリオ。夕音や愛莉シナリオは両親や学力といったヒロイン側の問題でした。
ライゼルグと日本、なんだかとても広大に響きなのに中身は箱庭どころかミニチュア世界観で、これはこれで凄いです。

個別ルートで共通しているテーマは優劣あれど、いずれも「恋の自覚」でしょうか。
ただ、互いに恋の経験のない透とヒロインの恋愛模様を、世界観の説明も無しに極めて単純化して描けば、小学生が理解できるレベルの話になってしまうのは仕方がないことで、更に主人公のボクっ子ぶりが妙に耳についたり、オタクネタに擦り寄っている姿勢を感じ始めたりと細かい点を気にし始めたら負け、イライラ感すら出てくるので、投げる人は投げてしまうんだろうなと感じました。

そんな悟りに至った私のアイルノーツ観ですが、キャラについては毎度ながら秀逸で、今作は変態度がアップしています。
授業中にオナニーを始めるセンターヒロインを始めとして、臭いフェチ、ペット、暴走自虐娘と何かしらヒロインに癖のある属性が付けられています。秀逸なのはこれまでのゆずソフト作品キャラと属性を被らせず、また複数の属性を組み合わせていることでしょうか。同じものを何度も見て飽きている消費者心理をよく理解しているように思います。ゆずあざとし。
あと個人的に思うのはビジュアルで、髪型だけでなく、髪飾りや私服といった装飾のバリエーションが増えたことで一段とヒロインの可愛さを際立たせていたような気がします。ヒロインから告白されるといった展開も徹底されていたように思います。告白に恥ずかしがる姿、恋人関係になって喜んでいるヒロインをあざとい程に描写しています。

…要するに
黙って何も考えずに、ヒロイン視点で交わされる女の子の会話をニヤニヤしながら楽しめばよいのではないかと思います。

以下共通、個別感想。

・共通ルート
キャラゲーのために世界観やシナリオを切り捨てたゆずの方向を悟ることができる体験版スクリーニングポイント。
まともにシナリオを見る人は、ニニギを助けるためにテント暮らしを始めた夕音を見て「何を考えているんだコイツは」と投げ捨てたことでしょう。

日常シーンではドラクリの如く、大体同じようなテンプレート会話が繰り返されます。

真崎or夕音が透にセクハラネタ→愛莉が「はわわ…」と慌てる→木乃香が驚く→シャーリィが妄想(真咲が突っ込む)→夕音が更に悪ノリ(or擁護に回る)

ルート突入後は大抵√ヒロインが恋愛の進展状況が他ヒロインに赤裸々に語り、ひたすらにのろけます。皆恥ずかしがりながらも、以後"愛莉が「はわわ…」以降同文。


・シャーリィルート
センターヒロインが可愛い…だと……!やったねりっかりん!
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いつの間にかシャーリィが透先生に惚れていて、透先生がシャーリィを好きになった理由がキスされたからという、若い果実に透先生が押し切られた感を得てしまったのはボクだけでしょうか。
透がシャーリィに惹かれたファクターが曖昧すぎる。透のトラウマを払拭したルートだったが、シャーリィがあっさりと解決に運び、重くならない辺りもゆずクオリティ全開でした。
初めに攻略したキャラにして、個別√での確変という一抹の望みを持って進めていましたが、世界温暖化計画という世界の緩さを象徴する言葉を見て、アイルノーツはもう引き返せない位置まで来てしまったと悟りました。

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シャーリィは凄い可愛いです。基本的に良い娘で、憎まれるべき点が見当たらない性格というのがあると思うのですが、妄想に浸り、真咲に突っ込まれて「うぁいたー」と叫ぶテンプレートの度にニヤニヤしていました。そして授業中にオナニーする変態キャラでもあります。変態娘最高や!
プレイ前からお気に入りで、作品を終えた後もキャラに対する評価はそれほど変わりませんでしたね。


・夕音ルート
清楚系容姿×車の人×変態=俺得

んふふ……

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従属精神たっぷりの彼女がなぜそういう思考に至ったかはサッパリ納得出来ないものの、ルートに突入するとご奉仕属性を持ちながら、本性はS、さらに臭いフェチという変態性を発揮し始めました。
清楚系容姿+おしとやかな喋り方(CV:車の人)+変態
そこに正義はあった━━━━この組み合わせが極めて俺得で、大きくモチベーションを向上させるきっかけになりました。

ちなみに夕音を好きだという男の子が出てくるのですが、このライバルとも言えるべき存在が大人等ではなく子供である点が、ゆずなりのリスクヘッジ兼スパイスだったのだろうなと。両親の目の前での告白はワロタ。
直球エロの目線ではティアと並んでエロい娘ですね。あと私服も可愛かったです。

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ヒロイン視点の多さはシャーリィレベルで、この変態チックさとテキストの読みやすさは普段のゆずにしては良くできているなと感じるものでした。

・愛莉ルート
お前は誰です?

ルートに入ると愛莉が途端に情緒不安定キャラになり、梓を越える貧乳コンプレックスが発症、自虐・暴走が日常茶飯事になりました。

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性格変わりすぎや。
これゆずじゃなかったら多重人格設定か、実は愛莉には双子の妹が……って展開ですわ。
ヒロイン同士の会話にもやや棘があったり、テキストも感嘆符が多用されるなど、明らかなライターの変化を感じた。

念のためもう一度比べてみましょう。

・シャーリィルートの愛莉
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・愛莉ルートの愛莉
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……これあかんやつや。

また、HシーンですよHシーン!
シャーリィやティアルートではヒロインが卑語を口走るのを恥ずかしがるというある種の奥ゆかしさめいたものがあったのです。
しかし、愛莉では
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※1回目のHシーンです。
これはひどい。キャラ崩壊というレベルじゃねぇぞ。ライターには真意を伺いたいところです。

先程の繰り返しになりますが、無茶苦茶にキャラがブレる中、夏野こおりさんのロリボイスはぶれずに素晴らしかったです。

・真咲ルート

透「…交際を申し込まれるような事態になった場合。どう答えるか、今のうちにかんがえておくべきだろう」
━━━━問題は、"どうやって断るか"なのだ。

透先生どうした。

先生さんざん他ルートでレッツ背徳してたじゃねぇかwwwwwwwwwww
私は真咲ルートを最後にプレイしましたが、これまで両親の前で大胆告白、隙をついてキスする、キスされて好意を自覚するといった、曖昧すぎる要因でヒロインとの倒錯に走った透とは思えない紳士っぷりにビビりました。
ちなみに父親が倒れるという起承転結の転が、全く夕音ルートと同じなのですがw

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ヒロインをペットにするというぶっ飛んだ展開や、恋愛感情に対する明確な解答がないまま性行為に突入する展開、終盤のセリアンスロープの発情に関するぐだぐだ感とその結末は冗長さを感じ、ゆずソフトらしくない雰囲気でした。

あと愛莉ルートの暴走を見た後に真咲ルートでデートと誤解されたときの愛莉の淡々とした反応が違いすぎて笑いました。


・木乃香
木乃香の口調は誰かに似ている気がする
……とミサカは呟いてみる。

ルートロック有り、湖から現れた謎多き少女、ということでライゼルグの真相に迫れるかと思いきや、本当にただのサブルートでしかありませんでした!!11!!!!

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30年前からタイムスリップした存在であることが判明、家族に会いたいと思う木乃香。
死んだと思った娘が当時の姿のまま現れたら親族はどう思うんでしょうね?普通困惑するような気がするのですが。
このような状況下、一般的なえろげーは元の世界に帰り、また先生と再会するんだ……と涙を誘う展開とか、家族に会う決断に至るまでの葛藤が描かれるような気がするのですが、
本ルートは即断即決「過去には帰らない」、しかも「家族には堂々と会いにいく(しかも先生を連れて)」。まさにゆずクオリティ。
木乃香に関しては正直、シナリオがどうこうよりもゆずソフトにとっては褐色娘を投入する点が肝だったのでしょう。この展開の端折りぶりはいつものゆず、おそらく天宮りつ担当。


・ティアルート
間違いない、これはさいろーや!
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明らかに異質でライターの思想を感じるテキスト、私は大好物です。勢いがあるシナリオの中でアイルノーツのテーマたる初恋の自覚、トラウマの払拭がコンパクトにまとめており、出来は頭一つ抜けています。
感情の機微やすれ違いが上手く描かれ、ティア先生が可愛いのなんの。えちぃシーンでのあのエルフの風習を見た瞬間にさいろーを確信しましたね。そして萌え転げた。
今まで恋の経験が無かった者同士が恋愛を少しずつ自覚し、手をつないで、デートに至って、キスをして……種族の壁を乗り越える情熱的なやり取りが丁寧に描かれており、アイルノーツの中では唯一ライゼルグに住む異種族との文化の違いを上手く生かしたルートだと感じました。



推奨攻略順は正直固定される必要性も感じないので、お気に入りのヒロインから進めていけばよいのではないでしょうか。本当に誰からでもよいと思います。
強いてあげれば、最後はティア先生で締めると後味がよく、愛莉はあまりの性格の違いにビビるので中間くらいで。夕音に惹かれる人は途中で下がったモチベーションの起爆剤として用いましょう。
私はシャーリィ→夕音→木乃香→ティア→愛莉→真咲
と進めましたが最後の2人でテンションがだだ下がりでしたね…。

ライターについてはシャーリィと木乃香はいつものゆず臭とシナリオの端折りぶりから天宮りつ担当、夕音ルートは意外な読みやすさとねちっこいフェチズムが新鮮でゆずにしては巧いと思ったのですが、残りのルートの外れ値から見た消去法的に、同じくりつ担当ではないでしょうか。ティアはもうさいろーだからとしかいい用が無い。
愛莉ルートは夏ノ雨、ころげてを見るにアスタ氏はここまで棘を感じさせることは無く、根底にロジカルを潜ませると思われるのでこれは鏡遊担当シナリオ…ですかねぇ。残る真咲はアスタ…ってことになるんでしょうか。それにしても後半グダグダだったよなぁ、うーむ。




総評:70点
キャラ萌えは一流。世界観を無にし、残されたものはヒロインとの関係のみにフォーカスした萌えゲーの典型、故に薄さの際立つ作品であった。

コンプ出来ちゃったよオイ。
今をときめくライターを集めたことで、勝手に期待を高めてしまった「天色*アイルノーツ」ですが、いつものゆずソフトでした。どうしてこうなった。
ティアを除きロードローラーの如くまっ平らなシナリオ、特にキャラ崩壊した愛莉やファンタジー設定を引き出せなかった木乃香、勿体無かったなぁ……
ドラクリのシリアスがよほど不評だったのか。ドラクリにあった癖すら取り払われたのは、やはりリスクヘッジ傾向を突き詰めたからではないか。
周囲も萌えゲー好きの友人が投げるわ、私がアイルノーツ面白いと語れば「お前は疲れているんだ」的な反応が返ってくるわ、散々な反応がみられました。
正直、これだけのライターを集めているのだから、制限をかけずにもっと好き放題やらせてもよかったのではないか。それこそリライトレベルで。
OPもアニメーションムービーでありながらあんま動いてないよなぁ…と思うところがあったり、ゆいにゃんリストラの背景とか考えているとコスト削減傾向健在なり、って所なんでしょうか。
ドラクリ以上に薄っぺらいけれど、キャラクターだけは癖があって私好みだった点を加味して、評価は僅かな下落に留めたい。
それにしても、過去に取ったリスクを恐れて、大手メーカーが原点回帰を試み、結果として以前よりも後退するといった事態は某大図書でもみられており、2013年の大手病ともいえるように感じます。(逆をいくのはFavoriteですね)
今後のゆずソフトの前進に期待したい。


最後にシャーリィさんよりキツい一言をどうぞ。
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