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ensemble「お嬢様はご機嫌ナナメ」体験版 感想…とツッコミ

2013年05月18日 20:49

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5月24日発売予定のensemble「お嬢様はご機嫌ナナメ」体験版の感想を述べたいと思います。
ensembleは安定的な品質で私的には前作「乙キャン」の出来もあって優良ブランドと位置付けて買い進めることにしました。しかし考えてみればensemble作品、女装モノしかやっていない……
よって、本作最大の驚きは男主人公であることでした。

なお、メインヒロインが富裕層中心ということもあって、経済に関する話が絡んでいるのですがツッコミ所も多数見受けられました。特に話題に出す人も少なく、突っ込んだら負けかなと思いつつも、突っ込める人が突っ込んでおくべきかとも思い、余談と称しネタにするに至る。

相変わらず公式ページは親切心溢れる作り…ユーザーフレンドリーというか、丁寧さを感じるのがensembleというメーカーに好印象を抱く要因です。

それではれっつごーいんぐ↓↓

追記:オジョナナ本編感想を投稿しました。
ensemble「お嬢様はご機嫌ナナメ」 感想…とツッコミ+α - LumiLia

■絵

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絵柄は細い線と髪の毛のふわふわ感と淡い色彩によって、大変柔らかい。
頬のチークもアクセントで、俺得この上ない出来です。


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よく見ればカットインなのですが、車が浮いているのかと思いました。


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立ち絵はensembleの特徴ですが、かなり小さめに表示されます
メッセージウインドウが4:3領域までしかなく、テキストもかなり小さめです。
乙キャンの時から直っていないので、次回作以降はワイド画面全体を用いて、フォントサイズが大きめになると良いかもしれません


■音楽
音質には問題なし。可もなく不可もなくといった印象。
声が左右に振られる点や、ログが面から戻った際、声が再生が継続される点は便利だと思います。
ボーカル曲は地下アイドルの存在が引っ張っていきそうな印象。青葉りんご様々。


■声
非常に高く評価しています。
しかしその開始時、七波の声を聞いたLumiLiaの感想は違うものでした。

この棒はあかん。

一瞬脱落しそうになったが、桐谷華であることを知り驚く。(前作「花と乙女に祝福を」では一番喋っているキャラです)
読み進めても察することが出来るが、これはまぎれもなく演技だ
七波というヒロインの持つゆるふわ…というか無気力系の性格を体現している。
時折妙に饒舌に話しているシーンもあったりする。

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声質はささやくような感じで澤田なつっぽい。更に言うと暁の護衛終末論の楓っぽい。(まうまうとか言って物食べてるし暗喩かと思った私である)
桐谷さんのレベルが上がっていく……!とにかく新しい演技の幅が楽しめるため、本作最大の推しです。
他のヒロインも隙がなく、私的には七波の「まっじで!まっじで!」と、音羽の「あ"っ」にやられました。

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奏雨さんの声もあまり聞いたことがなかったのですが、か細い声がお嬢様的な雰囲気と相性バッチリ。尽くしたいんですと言われりゃあ萌えローリングも余裕。
星崎イリヤさんは、やはり元気系と相性よろしいですね。キャラと相まって破壊力ダントツを織り込んでいる。
あと一部のモブキャラには声がありません。今時フルボイスでないのは少し珍しいかも?


■システム

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システム周りについてはシェーダーを用いた解像度の拡大やボイスの途中再生等、業界平均以上の印象。
一方、エフェクトは立ち絵の変化のみで最低限ですね。
前述した通り、ウインドウの小ささや、テキスト領域が4:3に収まっていのはやや気になりますね。


■シナリオ
主人公は超人スキルの持ち主で、従者として学生生活を送る裏で、財閥内の抗争に絡み、悪事も働いている。
七波は庶民の生活を送りたい、詩綾は主人公と結婚したい、音羽は地下アイドルの頂点に立ちたい、花は兄さんボディーソープを復活させたい(不明瞭ですが絵に関する何か目的がある?)…と、それぞれおにゃのこは何かしらの思いを抱えている模様。体験版終了段階でほぼ全キャラの主人公に対する好感度はかなり高め。
スパイスとしては財閥の権力抗争に絡んで経済物の要素も持ち合わせており、確固たる悪役キャラも存在。

ヒロインは非常に萌え豚向き…というか、各ヒロインの持つ魅力が高く、バランスが良いと感じました。
七波は性格付けが新感覚で、演技もまた新しい。実際に頭が良いタイプってこういう内容の話し方するよね、ということもあって好印象。
詩綾は典型的な萌えゲーのキャラクターで、ロジカルは皆無ですが、チークが特に素晴らしいと感じたヒロインでした。
花は、メイドと妹のクロスオーバーで、もう「兄さんボディーソープ」という最終兵器が控えているので、先高感がある。
地下アイドルは主人公がヒーローになる展開が強調されているのでなかなか可愛くなりそう。
んで…あと名前が思い出せなかったトニックシャンプーは、個別√での持ち直しに期待したいですね……。

日常シーンでヒロイン達が使用する茶器についての解説もなかなか面白いです。
あまり詳しくないジャンルの知識をわかりやすく説明を入れながら世界観に溶け込ませられる良さは乙キャンでも感じていたことで、メーカーの積上げでしょうか、本作も上手くその要素が生きていると思います。

花乙の時は結構退屈…というか読み進めるのがキツかった場所が結構あったと記憶しているのですが、本作では4時間ほどの体験版をすんなりと終えることが出来ました。

あとは、経済設定がどの程度シナリオと絡んでくるか、ですね。特に七波ルートにリスクを感じていたります。
余談にまずい点は書きましたが、連結利益10兆円を超える超巨大企業を取り巻く割には出てくるカネの数字が1,000万だとか、多くて10億円だとか。オリンパスが飛ばしで1,000億超を闇に消し、為替予約で数千億の損失を出した某企業もあるくらいですから、スキャンダルにしてもなんだか少ないような印象を感じてしまった次第でした。権力ある金の亡者の悪事ならば、インサイダーも余裕な気がしますが…。

まとめると、安定した品質で、萌ゲーとしては大変楽しめそうです

お嬢様はご機嫌ナナメ【予約特典:武藤此史氏描き下ろしを含む「クリアファイル5枚組」付き】
(たまにはAmazonリンクでも)





余談:経済部分は結構ヤバい件について。


まずは本家と6つの分家に絡む企業構造について、簡単に事実関係を整理。

・七枷財閥+雪小路財閥の総資産は計800兆(銀行の資産必須の数字……)。
・利益は七枷財閥が14兆7,000億円、雪小路財閥が13兆8,000億円。
・七枷6分家は循環出資構造で株式保有比率10%による体制を構築。
・分家は各事業セグメント毎に会社を保有。
・分家毎に収益性の差が出たことで、信用力(資金調達能力)、ひいてはグループ企業に及ぼす影響力が変化。
・本家は持ち株会社として分家を実質保有。支配力の不均衡を本家の血縁関係によって是正しているが、近年の支配力は低迷。
・金融機関は本家付随だが半独立(ただし連結扱い)

企業規模を実際の国内産業と比べてみましょう。
財閥2社合併後の総資産が800兆円ですから、両社ほぼ同規模と考えて七枷財閥の総資産は400兆、さらに国債保有額100兆円です。連結となっている金融機関は3メガバンク(国債保有額約100兆円)とゆうちょ銀行(国債保有額約100兆円)を足し合わせて分割したような金融機関を、それぞれを両家が保有しているイメージでしょう。また、総資産自体は金融グループの預かり資産が大部分を占めると思われます。

さらに七枷財閥の純利益14兆7,000億円という数字、TOPIX構成企業全体の2012年度の税引後最終利益の合計が14兆円程度が見込まれていますので、雪小路家も含めて資産規模に対する収益性はおかしいくらいに現代の日本よりもかなり良いですね。

本作ではこういった経済系の設定が出てきまして、序盤から総資産800兆円と1000億ドルを対比するようなテキストがあって(※レートなんて時代で変わりますがな)なんだかなぁと思っていたりしたのですが、以下は特に気になった点です。


まずは、七枷財閥で採用されている循環出資構造なのですが……。

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>要は分家Aが分家Bの株式を10%保有し、分家Bは分家Cの株式を10%保有…。

…残り9割の株式はどうしたwww

権力の図式に株式が絡んだ以上保有比率は重要なのですが、この場合10%の循環的保有の話以上に残り9割の保有比率の方が大事でして、過半数保有されたら会社乗っ取られるぞおいという話でございます。
話を読み進めると本家が持ち株会社の大株主として分家を保有しているとのことなので、おそらく拒否権発動が可能な3分の1以上の保有していると思われます。(そうでなかったらバイアウトファンドやヘッジファンドに乗っ取られる罠
それなら影響力が落ちないんじゃ…と思い当たるわけですがそこは本家の当主が不在であることで意思決定が遅れ、それが影響力の低下という表現に繋がっているのでしょう。
しかしよく考えると先代保有の株式は七波に相続され、議決権行使自体は可能なわけで、これ影響力大して落ちていないんじゃという矛盾を感じる至った次第。
……10%の設定いらNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE

なお事業毎に会社を分けているため時価総額や資産規模に相当な違いが出てきて、それが資金調達能力の差になりますが効率の観点からは会社分離する意味NEEEEEEEEEEEEEE

「総合商社のユニットのイメージと思われるが持ち株会社7個の企業構造は天下り的意味合いで酷い」とは友人の談。
GE等の複合コングロマリットはそうですが、コーポレートな部署や財務部門等の資金調達部門は極力一本化した体制が望ましく正直1社でいーよねという。


次へ進みます。
一番ヤバかったのは国債について触れたくだりでした。


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          デリバティブ
>まあ、債券も金融商品の一種ですから…
  デリバティブ
>金融商品
  デ リ バ テ ィ ブ
>金融商品


債券はデリバティブじゃないんですが……

Wikipediaより
デリバティブとは伝統的な金融取引(借入、預金、債券売買、外国為替、株式売買等)や実物商品・債権取引の相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品の総称である。デリバティブ(英 derivative)の原義は「派生したもの」で、金融派生商品ともいう。

※引用していて気付いたのですが、Wikipediaの文脈はデリバティブの定義が「伝統的な金融取引」と、「実物商品~金融商品」とも読めてミスリードしそうですね。実際には「伝統的~債権取引」までが次の「相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品の総称」にかかっています。実際の定義を知っておきたい方は1次ソースである、金融商品取引法原文(第1章総則、20~)を見ましょう。


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>ただ日本国債の利率はたったの0.8%で、これは先進国中最低の金利です
10年、でね……
2年だとドイツがマイナス逝っちゃったりしてます


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>だからあまり(債券の)活発な売買が行われているとは言えません
債券売買高は株式の10倍以上あるのですが……

2012年の売買代金: 債券:8,843兆円 株式:311兆円
(債券は公社債種類別店頭売買高、株式は東証売買代金から算出)



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>売買の手数料だけで赤字になりかねませんからね
一回の注文あたりのロットが多いので、
業者の手数料は薄くて済むんですが……


金利がbp(1/100単位)で算出されるのは×単位が非常に大きいためですね。
※なお債券の売買手数料はbid-offer間で取られています


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>預金より利率が低いというので、日本国債を買いたがる外国人はほとんどいない。
ドルベースで投資妙味があったからこそ、海外投資家は短期債を買い進めたのですが……

海外投資家から見たドルベースでのJGBイールドカーブは以下のように見えます。円に先安感のなかった民主党政権時代、相対的な割安感とリスク逃避資産として短期債を中心に買い進まれ、外国人の国債保有比率が上昇しました。

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※アセットスワップ、算出にあたりコンバージョンファクターの考慮を省略




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>0.8%の利率でも8,000億円の儲けになりますからね
100兆円保有の箇所。
ち、直接入札で額面ベースで、調達コストゼロの資産とな。(ry


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>動産、不動産、さらに企業が持つ資産を加えれば、日本人の総資産は9000兆円を超えています
国民総資産(グロス)ですがな。
直前で国の負債は資産で担保されていると説明しているのに、ここで負債部分の相殺がスルーされている国民総試算を持ち出すのはどうかと。
国民総資産は、政府債務が増えれば増えるほど同勘定も増えていきます。ここで触れるべきは国富(ネット・国の純資産+対外純債券)だったかなと。
さらに言うと、1300兆円は家計金融資産であって個人の預金だけではなく投信や株等も含む。
なぜ政府債務残高(国の借金)に対する参考指標として家計金融資産が挙げられるかと言いますと、フローベースで個人の預金等の資金が銀行を通じて国債へ流れ、間接的に国債の保有者となっているからです。

粗債務と純債務、経済評論家の方々はどちらが正しい!といった言い方をしますがこれは、政府金融資産の大部分を占める早急に取り崩せない年金積立金等を金融資産として捉えるべきか、また政府がバッファを保有することを許容するかの思想の違いです。

等など、つっこみたくなるような点や誤りも結構ありまして、以上の点から、
経済物を軸に個別ルートが来たら評価がナイアガラの予感。




更なる余談:舞台は一体どこよ

ところではじめに挙げた循環出資構造、日本の企業形態でも古くから持ち合い(相互出資)、三角出資等で馴染み深いものでありますが、この呼び名自体はどういった所で使われているかと調べると

ojonana010.jpg

<丶`∀´> 韓国だ。



ojonana017.jpg

…………



ojonana026.jpg

……じ、人民元?

詩音……詩ウォーーーーーーーー<丶`∀´>ーーーーーーーーーン
炎上マーケティングですか?


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