2012年11月23日 14:43
年の瀬も近づく中、今更ではあるが、管理人がプレイした2011年のエロゲー作品の中で印象に残った作品を、備忘録も兼ねて振り返りたいと思う。
私個人の状況としては、余裕のある時間が少なくなったことで、プレイ本数が少なくなってしまったのが残念な点であった。購入基準としてライター、ブランドに加えて、声優でも作品を選ぶようになったのが変化だろう。ちなみに2011年私的ヒットは卯衣と糸乃ココであった。
それではれっつごーいんぐ↓
私個人の状況としては、余裕のある時間が少なくなったことで、プレイ本数が少なくなってしまったのが残念な点であった。購入基準としてライター、ブランドに加えて、声優でも作品を選ぶようになったのが変化だろう。ちなみに2011年私的ヒットは卯衣と糸乃ココであった。
それではれっつごーいんぐ↓
まずは、年明けを持たずして消えたメーカーRococoWorks「ヴァニタスの羊」だ。

どうして旧Tarte…もといRococoの作品は世界観が良いのに、シナリオが右肩下がりに展開していくのか。声を出せないヒロイン、ロリ聖女さま、猫々しぃババァヒロイン等、面白い要素はたくさんあったのに、尻切れすぎて泣ける。今振り返ると、鈴の音しか記憶に残っていないェ……
ただそれでも私が評価したのは、安定した笛絵と、フラウエンの声にあった。糸乃ココさんの詳細を、誰か教えてください。
4月に発売したのは「穢翼のユースティア」。
今まで明るい雰囲気の作品で通していたオーガストはガラリと雰囲気を変えて、ダーク路線での作品を打ち出してきた。…とは言っても、設定舞台が暗いだけで、人間的な重さ、精神的に欝になるような展開は見られないので、オーガストと言えばやはりオーガストであった。震災で延期となり涙に暮れた記憶があるが、実際にプレイすると「大崩落」という延期も納得の地震描写が盛り込まれていた。

ファンタジーの世界観では貧民、聖職者、王など様々な立場のキャラクターが存在するが、ユースティアは「とりあえず、これらを全て楽しもう」という、全部取りの作品であった。テキストは前作FortuneArterialから退屈度合いが着実に減っており、ストーリーも良くなっていた。ラストの展開は、やはり「けよりなMC以降オーガストはハッピーエンド以外に味をしめるようになった」という私の分析を裏付けるものだったと、感じた次第であった。
この今までにない暗い雰囲気やNotハッピーエンドがうけなかったか、11年の夏コミではオーガスト列が激減、リスクを取ることのマイナス面を垣間見た管理人であった。
方向性を変えるリスクをとったメーカーはオーガストだけではない。KeyやLeafといった老舗メーカーも「Rewrite」や「WHITE ALBUM2」で、外部からライターを取り込み、新たな方向性を我々に提示したように思う。これらの方向性の変化は、もう昔のままではエロゲユーザーのマジョリティに受け入れられる土壌がない、ということなのかもしれない。
老舗は生き残るための道を模索している。まだ発売はしていないが、あかべぇそふとの太陽の子も本コンセプトに基づいていると思う。
年中盤、Rewriteの前座としてプレイしていた「カミカゼ☆エクスプローラー!」は予想を裏切って、単なる萌えゲーではなかった。システムはもはや1280x720が標準となり、立ち絵の豊富さは萌えゲーの進化を感じさせるものであった。能力物の設定が組み込まれたことで、シナリオに起伏が生まれ、退屈感を感じさせることがなかった。その一方で、マルチライターが故に、能力設定やヒロインの性格を生かしきれなかった√も存在し、ルート毎の面白さが極端に分かれた。キャラクターの1人を担当したさいろーらしいフェチズムを感じられるので、その類が好きな方にはお薦めである。

6月以降はkeyの新作「Rewrite」をプレイしていた。
エロゲじゃねぇよ、という突っ込みを躊躇なくスルーして感想を述べると、久々にロミオゲーが堪能できて至福であった。特に、MOONでの知性を高め、命の理論を理解していく精神的な描写は、最果てのイマ以来の高揚を感じさせるものであった。
また、ゲームの一機能を物語と組み合わせたのも見事だ。ウインドウに貼られていた用語解説が重要な伏線だった最果てのイマのリンクシステムのように、Rewriteでは何気なく選んでいた選択肢が、世界の再進化の道を探るもので、それ故に選択肢の両端には樹形の如く枝分かれする”可能性の系統樹”の図式があった、というシンプルながら物の見方を再度試されてしまう構成は面白いと感じた。人を生かせようとシミュレーションを頑張る星(月)に萌える作品。篝ちゃんマジ天使。
「踏まない」こと「天使の羽を踏まないでっ」は、2011年最強のネタゲーかつ厨二ゲーであった。セフィロト流柔術とか、マルクト(技名)とか、おもわずガタッと反応するお朱門ちゃんワードの嵐。
それでいて過去作品と比べ非常にバランスが良く感じたのは、最後まで綺麗に描くことに徹した太陽ルートと、世界に悪意しか感じないバトル物全開の月ルートを大別したからではないかと思う。

最強系主人公でありヒロインでもあるあやめたんを始めとするキャラクターの角が非常に良く立っていて、それを取り囲む三竦み、大罪、悪m(ry等の設定、最後まで風呂敷を広げ続けた潔い作品であった。知人間で話す際にネタが多く、長い間楽しめた作品だった。「アンチ・ミリアーデ」(騎兵に対抗出来る魔法属性)は、友人間で最も流行った単語であろう。本作であやめの中の人である鈴田さんを見直したことも付記しておきたい。
未だにあやめさんボイスで、「トロッケンハイトォォオオオオオオオオオオ!」という台詞が脳内で再生されます。
「いろとりどりのセカイ」。
略称はいろセカ、ろりセカ等とり方によって色々。Favorite作品は星空のメモリアの確変からメーカー買い一択だったが、本作はライターが未知数だったことから、不安の中での突撃となった。が、蓋を開ければ11年の中で、希少性の高い作品であった。
いろセカは「美しい作品」である。
ファンタジーな世界、人々の思想、そしてゲームを構成する音楽、ビジュアルが一体となっていて美しいと感じさせる作品はほかにないものだ。テキストにマッチしたビジュアルや音楽の存在は、それだけで心に訴えかけてくるものがあるのだ。特に印象が強いのは「色」であり、原色に近い濃い発色を用いながらも、美麗なグラデーションと豊かな色彩が調和していた。
テキストは緻密な完璧さを感じさせるものではないが、詩的であり、文章の切り方が独特で、一つ一つの言葉に重みを意識しているような、丁寧な作りであった。コメディ描写は抑え目だったため、全体的にはシリアスな構成となっている。

2011年作品では数少ない「重いゲーム」の部類に入る。
OP曲「アレセイア」、ED曲「サンクチュアリ」とボーカル曲は良曲揃いだった。ムービーも、何度でも見直せる出来のよさだ。あー真紅ちゃんかわいい!
プレイ当時、踏まないと並行してやっていたこともあり、軽重極端だなと感じていた次第。
「your diary」は良き萌えゲーであった。
主人公の性格に色付けがなく、展開のボラティリティが低いという昨今ありがちな萌えゲーだが、そこを高い品質で巧く纏め上げるのがCUBEだ。
現実に存在する黒い・汚い部分を徹底的に排除した世界観・シナリオ。憎悪、嫉妬表現は全てサブヒロインに転嫁し、ラストの展開は、開始5分で思い描いたとおりのものになる素直さ。世界観の心地よさが気に入った点である。
で、管理人が本作にここまで入れ込んでしまったのは、紗雪先輩が嫁キャラすぎたからである。この記事を参照すれば大体察することが出来るだろう。また、ゆあの声はeden*のシオンの中の人という点も含めて、声優陣が豪華であることもプラスポイントだった。
声ゲーということで話を続けると、「もろびとこぞりて」は外せまい。年末に思い出したようにプレイした作品だったがその印象は強烈であった。本作は声ゲー、というか卯衣ゲー。(ガッツポーズ。
喘ぎ声を聞きたいならプレイしましょう。シナリオはありがちな萌えゲーに過ぎないが、前述の声要素に加え、作曲陣営が滅茶苦茶豪華なので人によっては高い価値を見出せる。LumiLiaは本作で卯衣のボイスを頭に叩き込んだ。(そして12年に入り、イモウトノカタチという核地雷に至る)
本作の重大なインプリケーション→「卯衣の喘ぎ声はみるっぽい」
「ダイヤミック・デイズ」も声ゲーであった。
ランプの企業格付けは作品をプレイするたびに下がっていくカナシミのスパイラルに陥っている。一昨年のHello good bye、ダイヤミックとコンプリート不能なままお蔵入りになっている。その酷さは展開の唐突さと平坦なシナリオにある。(2012年に入り、思わぬ形でランプの評価は浮上することになったが)…そんな本作の救いどころは、サーカス作品から脱皮し、いよいよ登場が多くなってきた立花あや…佐藤しずくの存在であった。
そして、年末に満を持して登場したのが「WHITE ALBUM2」である。WA2は2部で構成されており、本作はClosing Chapterと言って完結編にあたる。ライターは丸戸史明氏。初めから鉄板がコンセンサスな作品だったが、2011年では後述する「your diary」の対極に位置付けられる作品であった。人が死ぬこともないシナリオながら、ここまで心が痛くなる作品は早々ない。高い品質で纏まったシナリオだけでなく、本作終了後の虚脱感もまた、名作を伺わせるものであった。
この話はフィクションだから…と思いつつも、現実でも、一人になるのが怖くてだらだらと依存するような関係を続ける人はそれなりに多いのではないだろうか?性格等の要素を取り払って、人間関係だけに着目すると、本作は非常にリアルに見える。それ故に、精神的に刺さる気がするのだ。
また、明確な答えを出せない主人公にもどかしい思いを抱いた人も多いと思うが、これも現実世界での自らの本心を探ることの難しさを問われているようにも感じた。そして、本心を見つけられぬまま下した選択の末、最も残酷な結末へ至る過程、その結果が描写されており、プレイしていて「丸戸恐るべし」と感じた次第。
胃が痛くなる展開が多かったが、後々振り返れば、欝展開にはかなり優しく下限が設定されていたように思う。信念を考え直す機会を与えてくれるかもしれない作品。
最後に紹介するのは「カスタムメイド3D」。1年通して遊んでいた作品だ。デフォルメ系3D エロゲでは、Teatimeらぶデス、TechArts3Dカス娘に並ぶ完成度の高さで、造形が良い。開発は外注でカス娘スタッフが関わっていた模様。ユーザーの手によってMODも多く作られているが、デフォルトパーツも高い品質でキャラメイクが出来る点はカス娘より秀でている点だ。モーションも多く大変よろしい作品でした。みんなで嫁、作りましょう。
■総括 萌えゲーの進化を感じさせられた
上位作があまりプレイできていない点で目線は公平ではないことを前置きして、2011年は「素晴らしき日々」のような管理人の琴線に触れる作品はなかった。しかし、いろセカやWA2など、素晴らしい作品もあり、萌えゲーに関してもノウハウの蓄積を感じ取れる粒揃いの作品が多かった。
2011年は車の人とかナンジョルノの声をよく聞いたと思う。波奈束さんは出すぎだろwwwwwww
ゆあの中の人はもっと出て欲しいですね。卯衣は私的に好きだけど、たくさん出るとか冗談はやめてくれ。あと誰か糸乃さんにオファーしてください。
システム面では、1280x720の高解像度で動作する作品が増えたことが大きなポジティブ要素であった。毎年各社とも機能が洗練化され、時代の進化を感じる。私的には、your diaryのような同期ずれのない滑らかな60fps動作は各社実現して欲しい。
↓消そうか迷った末残した昨年末の下書き部分。
2012年はひとまず、ゆずソフトの新作に期待。(ゆずソフトの評価はのーぶる☆わーくすで格段に上昇した)

どうして旧Tarte…もといRococoの作品は世界観が良いのに、シナリオが右肩下がりに展開していくのか。声を出せないヒロイン、ロリ聖女さま、猫々しぃババァヒロイン等、面白い要素はたくさんあったのに、尻切れすぎて泣ける。今振り返ると、鈴の音しか記憶に残っていないェ……
ただそれでも私が評価したのは、安定した笛絵と、フラウエンの声にあった。糸乃ココさんの詳細を、誰か教えてください。
4月に発売したのは「穢翼のユースティア」。
今まで明るい雰囲気の作品で通していたオーガストはガラリと雰囲気を変えて、ダーク路線での作品を打ち出してきた。…とは言っても、設定舞台が暗いだけで、人間的な重さ、精神的に欝になるような展開は見られないので、オーガストと言えばやはりオーガストであった。震災で延期となり涙に暮れた記憶があるが、実際にプレイすると「大崩落」という延期も納得の地震描写が盛り込まれていた。

ファンタジーの世界観では貧民、聖職者、王など様々な立場のキャラクターが存在するが、ユースティアは「とりあえず、これらを全て楽しもう」という、全部取りの作品であった。テキストは前作FortuneArterialから退屈度合いが着実に減っており、ストーリーも良くなっていた。ラストの展開は、やはり「けよりなMC以降オーガストはハッピーエンド以外に味をしめるようになった」という私の分析を裏付けるものだったと、感じた次第であった。
この今までにない暗い雰囲気やNotハッピーエンドがうけなかったか、11年の夏コミではオーガスト列が激減、リスクを取ることのマイナス面を垣間見た管理人であった。
方向性を変えるリスクをとったメーカーはオーガストだけではない。KeyやLeafといった老舗メーカーも「Rewrite」や「WHITE ALBUM2」で、外部からライターを取り込み、新たな方向性を我々に提示したように思う。これらの方向性の変化は、もう昔のままではエロゲユーザーのマジョリティに受け入れられる土壌がない、ということなのかもしれない。
老舗は生き残るための道を模索している。まだ発売はしていないが、あかべぇそふとの太陽の子も本コンセプトに基づいていると思う。
年中盤、Rewriteの前座としてプレイしていた「カミカゼ☆エクスプローラー!」は予想を裏切って、単なる萌えゲーではなかった。システムはもはや1280x720が標準となり、立ち絵の豊富さは萌えゲーの進化を感じさせるものであった。能力物の設定が組み込まれたことで、シナリオに起伏が生まれ、退屈感を感じさせることがなかった。その一方で、マルチライターが故に、能力設定やヒロインの性格を生かしきれなかった√も存在し、ルート毎の面白さが極端に分かれた。キャラクターの1人を担当したさいろーらしいフェチズムを感じられるので、その類が好きな方にはお薦めである。

6月以降はkeyの新作「Rewrite」をプレイしていた。
エロゲじゃねぇよ、という突っ込みを躊躇なくスルーして感想を述べると、久々にロミオゲーが堪能できて至福であった。特に、MOONでの知性を高め、命の理論を理解していく精神的な描写は、最果てのイマ以来の高揚を感じさせるものであった。
また、ゲームの一機能を物語と組み合わせたのも見事だ。ウインドウに貼られていた用語解説が重要な伏線だった最果てのイマのリンクシステムのように、Rewriteでは何気なく選んでいた選択肢が、世界の再進化の道を探るもので、それ故に選択肢の両端には樹形の如く枝分かれする”可能性の系統樹”の図式があった、というシンプルながら物の見方を再度試されてしまう構成は面白いと感じた。人を生かせようとシミュレーションを頑張る星(月)に萌える作品。篝ちゃんマジ天使。
「踏まない」こと「天使の羽を踏まないでっ」は、2011年最強のネタゲーかつ厨二ゲーであった。セフィロト流柔術とか、マルクト(技名)とか、おもわずガタッと反応するお朱門ちゃんワードの嵐。
それでいて過去作品と比べ非常にバランスが良く感じたのは、最後まで綺麗に描くことに徹した太陽ルートと、世界に悪意しか感じないバトル物全開の月ルートを大別したからではないかと思う。

最強系主人公でありヒロインでもあるあやめたんを始めとするキャラクターの角が非常に良く立っていて、それを取り囲む三竦み、大罪、悪m(ry等の設定、最後まで風呂敷を広げ続けた潔い作品であった。知人間で話す際にネタが多く、長い間楽しめた作品だった。「アンチ・ミリアーデ」(騎兵に対抗出来る魔法属性)は、友人間で最も流行った単語であろう。本作であやめの中の人である鈴田さんを見直したことも付記しておきたい。
未だにあやめさんボイスで、「トロッケンハイトォォオオオオオオオオオオ!」という台詞が脳内で再生されます。
「いろとりどりのセカイ」。
略称はいろセカ、ろりセカ等とり方によって色々。Favorite作品は星空のメモリアの確変からメーカー買い一択だったが、本作はライターが未知数だったことから、不安の中での突撃となった。が、蓋を開ければ11年の中で、希少性の高い作品であった。
いろセカは「美しい作品」である。
ファンタジーな世界、人々の思想、そしてゲームを構成する音楽、ビジュアルが一体となっていて美しいと感じさせる作品はほかにないものだ。テキストにマッチしたビジュアルや音楽の存在は、それだけで心に訴えかけてくるものがあるのだ。特に印象が強いのは「色」であり、原色に近い濃い発色を用いながらも、美麗なグラデーションと豊かな色彩が調和していた。
テキストは緻密な完璧さを感じさせるものではないが、詩的であり、文章の切り方が独特で、一つ一つの言葉に重みを意識しているような、丁寧な作りであった。コメディ描写は抑え目だったため、全体的にはシリアスな構成となっている。

2011年作品では数少ない「重いゲーム」の部類に入る。
OP曲「アレセイア」、ED曲「サンクチュアリ」とボーカル曲は良曲揃いだった。ムービーも、何度でも見直せる出来のよさだ。あー真紅ちゃんかわいい!
プレイ当時、踏まないと並行してやっていたこともあり、軽重極端だなと感じていた次第。
「your diary」は良き萌えゲーであった。
主人公の性格に色付けがなく、展開のボラティリティが低いという昨今ありがちな萌えゲーだが、そこを高い品質で巧く纏め上げるのがCUBEだ。
現実に存在する黒い・汚い部分を徹底的に排除した世界観・シナリオ。憎悪、嫉妬表現は全てサブヒロインに転嫁し、ラストの展開は、開始5分で思い描いたとおりのものになる素直さ。世界観の心地よさが気に入った点である。
で、管理人が本作にここまで入れ込んでしまったのは、紗雪先輩が嫁キャラすぎたからである。この記事を参照すれば大体察することが出来るだろう。また、ゆあの声はeden*のシオンの中の人という点も含めて、声優陣が豪華であることもプラスポイントだった。
声ゲーということで話を続けると、「もろびとこぞりて」は外せまい。年末に思い出したようにプレイした作品だったがその印象は強烈であった。本作は声ゲー、というか卯衣ゲー。(ガッツポーズ。
喘ぎ声を聞きたいならプレイしましょう。シナリオはありがちな萌えゲーに過ぎないが、前述の声要素に加え、作曲陣営が滅茶苦茶豪華なので人によっては高い価値を見出せる。LumiLiaは本作で卯衣のボイスを頭に叩き込んだ。(そして12年に入り、イモウトノカタチという核地雷に至る)
本作の重大なインプリケーション→「卯衣の喘ぎ声はみるっぽい」
「ダイヤミック・デイズ」も声ゲーであった。
ランプの企業格付けは作品をプレイするたびに下がっていくカナシミのスパイラルに陥っている。一昨年のHello good bye、ダイヤミックとコンプリート不能なままお蔵入りになっている。その酷さは展開の唐突さと平坦なシナリオにある。(2012年に入り、思わぬ形でランプの評価は浮上することになったが)…そんな本作の救いどころは、サーカス作品から脱皮し、いよいよ登場が多くなってきた立花あや…佐藤しずくの存在であった。
そして、年末に満を持して登場したのが「WHITE ALBUM2」である。WA2は2部で構成されており、本作はClosing Chapterと言って完結編にあたる。ライターは丸戸史明氏。初めから鉄板がコンセンサスな作品だったが、2011年では後述する「your diary」の対極に位置付けられる作品であった。人が死ぬこともないシナリオながら、ここまで心が痛くなる作品は早々ない。高い品質で纏まったシナリオだけでなく、本作終了後の虚脱感もまた、名作を伺わせるものであった。
この話はフィクションだから…と思いつつも、現実でも、一人になるのが怖くてだらだらと依存するような関係を続ける人はそれなりに多いのではないだろうか?性格等の要素を取り払って、人間関係だけに着目すると、本作は非常にリアルに見える。それ故に、精神的に刺さる気がするのだ。
また、明確な答えを出せない主人公にもどかしい思いを抱いた人も多いと思うが、これも現実世界での自らの本心を探ることの難しさを問われているようにも感じた。そして、本心を見つけられぬまま下した選択の末、最も残酷な結末へ至る過程、その結果が描写されており、プレイしていて「丸戸恐るべし」と感じた次第。
胃が痛くなる展開が多かったが、後々振り返れば、欝展開にはかなり優しく下限が設定されていたように思う。信念を考え直す機会を与えてくれるかもしれない作品。
最後に紹介するのは「カスタムメイド3D」。1年通して遊んでいた作品だ。デフォルメ系3D エロゲでは、Teatimeらぶデス、TechArts3Dカス娘に並ぶ完成度の高さで、造形が良い。開発は外注でカス娘スタッフが関わっていた模様。ユーザーの手によってMODも多く作られているが、デフォルトパーツも高い品質でキャラメイクが出来る点はカス娘より秀でている点だ。モーションも多く大変よろしい作品でした。みんなで嫁、作りましょう。
■総括 萌えゲーの進化を感じさせられた
上位作があまりプレイできていない点で目線は公平ではないことを前置きして、2011年は「素晴らしき日々」のような管理人の琴線に触れる作品はなかった。しかし、いろセカやWA2など、素晴らしい作品もあり、萌えゲーに関してもノウハウの蓄積を感じ取れる粒揃いの作品が多かった。
2011年は車の人とかナンジョルノの声をよく聞いたと思う。波奈束さんは出すぎだろwwwwwww
ゆあの中の人はもっと出て欲しいですね。卯衣は私的に好きだけど、たくさん出るとか冗談はやめてくれ。あと誰か糸乃さんにオファーしてください。
システム面では、1280x720の高解像度で動作する作品が増えたことが大きなポジティブ要素であった。毎年各社とも機能が洗練化され、時代の進化を感じる。私的には、your diaryのような同期ずれのない滑らかな60fps動作は各社実現して欲しい。
↓消そうか迷った末残した昨年末の下書き部分。
2012年はひとまず、ゆずソフトの新作に期待。(ゆずソフトの評価はのーぶる☆わーくすで格段に上昇した)
コメント
山村正子 | URL | mQop/nM.
山村正子の独り言
すごいですね!
( 2012年11月29日 11:04 [編集] )
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