2011年09月14日 23:25

友人とは通称「ふまない」の名称で通じている本作。
「神様を×す物語」というキャッチフレーズ、MEPHISTOというメーカー名、そしてライターはお朱門ちゃんこと朱門優。
天使、お朱門ちゃんと聞いたらコレが思い浮かぶでしょう!!
というわけで過去作品の後悔も忘れ特攻しました。人間そう簡単には成長しない。
プレイして随分時間が経ちましたが、感想を書き連ねます。
若干のネタバレを含みます。
■ビジュアル
CG枚数は特に少なさを感じることもなく、ニュートラル。
戦闘描写も多いため使いまわしがあるが、仕方ないと割り切った方が良い。
原画はシャープな線で描かれていて好みだが、解像度が800x600だった点で物足りなさもある。
ヨダ絵はヨダ絵。ふとおとぼくを思い出したことが何度か。
■システム
解像度は800x600。今時のゲームにしては随分とシンプルな、必要最低限の構成。
エフェクトも一昔前のAVGといった印象だが、演出を前面に押し出すような作品ではなくテキストでカバーされているので大丈夫。
■音楽
BGMはそれほど耳に残るのもなかったが、ストリングス多用の上品な曲が多かった。
OP,ED共にWHITE-LIPSが担当。
■声
遠野そよぎ、かわしまりの、一色ヒカル、成瀬未…井上ねねこと、エロゲ声優の代表格が名を連ねています。まさに俺得。
メインヒロインにはやっぱり青山ゆかり。ピンと来る人はピンとくるはずです。
それにしても主人公のあやめたんがRewriteの加島桜でリトバスのクドリャフカだなんて驚くほかありません。あやめたんはよく激昂するのですが、そのときの演技がたまらない。
さりげなく男性ボイスも聞いたことある方ばかりでしたね。
■シナリオ
本作の特徴でもあり、まずプレイヤーがぶち当たる壁が、太陽の学園、月の学園、どちらにするか?ということでしょう。
好みのヒロインのままに…という考えもよろしいかと思いますが、個人的な推奨を挙げてみました。
男の娘という属性で本作に興味を持ち体験版もプレイせず購入、その上で「お朱門ちゃん」と聞いて何のことかわからない人、ひとまず太陽の学園からプレイしましょう。
体験版をプレイしたという人、好みのヒロインがいる方から進めましょう。
「お朱門ちゃんだから買った!」もしくは「お朱門ちゃん最高!イヤッホウ!」という人、どちらからでも良いです。
むしろいつ空から復習しましょう。
……LumiLiaは極力、太陽の学園からプレイすることをオススメします。
月の学園ルートを後に推奨した理由は、派生となる空ルートが月の学園編をメインに構成されていることから、取っ付きやすいと感じたからです。
・太陽の学園編
学園。生徒会。常時超展開の導入を気にしながら身構えていましたが、実にまっとうな学園生活が展開されます。後を考えるととても貴重です。
シナリオはさっぱりしていて簡潔、ほぼ一本道。サクセスストーリーのような一面もあって安心してプレイできる。
あやめたんのパーフェクトぶりや真っ直ぐぶりにニヤニヤ。
・月の学園編
こちらは、まっとうな学園生活なんてない代わりに、魔術や戦闘の厨2要素が含まれている。
太陽に比べて全体的にダークだが、あやめの武術家としての無双ぶりはこちらのシナリオの方が輝いている。明らかにライターの力が入ってるよね、と思わせる風呂敷の広げ方とボリュームあるシナリオ。
というより、説明が長いのがお朱門ちゃんの特徴ですよね。
・空ルート
ルートを明かした段階で若干のネタバレですが、μを巡る物語の本筋とはさほどバッティングしない、空に焦点が当たったルート。佐元二厘好きにとってはたまらないでしょう。
・グランドルート
月の学園設定を厨2特化させたらこうなるだろうな、頭をよぎった展開も待っていました。明確な敵がいて、大変インパクトがありました。
怒涛の伏線回収ルート。奇跡や魔術やらの物語の話が、物凄い緻密な説明と共に消化されていきます。これぞお朱門ゲーの醍醐味。ただ、今までと違う点はプレイヤーが完全に置いてきぼりにならず理解できる内容に仕上がっているところでしょうか。
怒涛の如く意味不明な説明を展開した挙句にEDを迎えるという今までの傾向より、ずっと良い。
あやめの人間性や世界観に根付く思想はしっかりと考えるに値するものになっており、程よい読後感が得られた。
ヒロインに萌えられるかと言われると、学園編は個別ルートが短めで、いずれも世界観に強く組み込まれてしまっている面が強いので、もう少しヒロインとの触れ合いに焦点を当ててほしかった気がする。でもあやめたんには萌えました。
■エロ
本作でエロを期待して購入した人、ライターを確認した段階でその考えは彼方へ投げ捨てましょう。さすがに前作で名を馳せたエロイッカイダケはありませんが、濃さやサブヒロインに期待するのはやめましょう。
あやめたんが攻められる展開はあるので、購入者が求めるニーズはある程度満たしている気がします。
魅力的なサブヒロインや、CGに出るが本編に出ないヒロインがいますが、エロを期待、あわよくばFDで、なんてのは幻想です。
■総評
78点
良作といった所でしょうか。2011年作品が枯渇しているせいか、現時点本年で3本指に入る出来だと思っている。
天使が題材となっている以上プレイ中どうしても黒黒黒(※)が脳内を離れませんでしたが、単なる男の娘萌えゲーでなく、シナリオも簡潔にきちんと構成されていた点が好印象。似たような作品がエロゲカテゴリに余りない点もプラスの一因でした。
厨2、神話、男の娘、ファンタジー…と、それぞれの要素が特化しているわけでもないが程よく混ざり合っており、バランスの良い出来に仕上がっていると思う。それとお朱門作品にしては大衆向けだと感じました。
※黒黒黒(黒と黒と黒の祭壇)……上の方でURL付きでご紹介。ロリなお姫様を監禁して調教する抜きゲーだと思ったら、悪魔と手を組んで空中庭園で天使と戦争して天界を征服するという管理人のお朱門ワールド初体験作品。昔の作品ですが、かなりの高評価です。
CG枚数は特に少なさを感じることもなく、ニュートラル。
戦闘描写も多いため使いまわしがあるが、仕方ないと割り切った方が良い。
原画はシャープな線で描かれていて好みだが、解像度が800x600だった点で物足りなさもある。
ヨダ絵はヨダ絵。ふとおとぼくを思い出したことが何度か。
■システム
解像度は800x600。今時のゲームにしては随分とシンプルな、必要最低限の構成。
エフェクトも一昔前のAVGといった印象だが、演出を前面に押し出すような作品ではなくテキストでカバーされているので大丈夫。
■音楽
BGMはそれほど耳に残るのもなかったが、ストリングス多用の上品な曲が多かった。
OP,ED共にWHITE-LIPSが担当。
■声
遠野そよぎ、かわしまりの、一色ヒカル、
メインヒロインにはやっぱり青山ゆかり。ピンと来る人はピンとくるはずです。
それにしても主人公のあやめたんがRewriteの加島桜でリトバスのクドリャフカだなんて驚くほかありません。あやめたんはよく激昂するのですが、そのときの演技がたまらない。
さりげなく男性ボイスも聞いたことある方ばかりでしたね。
■シナリオ
本作の特徴でもあり、まずプレイヤーがぶち当たる壁が、太陽の学園、月の学園、どちらにするか?ということでしょう。
好みのヒロインのままに…という考えもよろしいかと思いますが、個人的な推奨を挙げてみました。
男の娘という属性で本作に興味を持ち体験版もプレイせず購入、その上で「お朱門ちゃん」と聞いて何のことかわからない人、ひとまず太陽の学園からプレイしましょう。
体験版をプレイしたという人、好みのヒロインがいる方から進めましょう。
「お朱門ちゃんだから買った!」もしくは「お朱門ちゃん最高!イヤッホウ!」という人、どちらからでも良いです。
むしろいつ空から復習しましょう。
……LumiLiaは極力、太陽の学園からプレイすることをオススメします。
月の学園ルートを後に推奨した理由は、派生となる空ルートが月の学園編をメインに構成されていることから、取っ付きやすいと感じたからです。
・太陽の学園編
学園。生徒会。常時超展開の導入を気にしながら身構えていましたが、実にまっとうな学園生活が展開されます。後を考えるととても貴重です。
シナリオはさっぱりしていて簡潔、ほぼ一本道。サクセスストーリーのような一面もあって安心してプレイできる。
あやめたんのパーフェクトぶりや真っ直ぐぶりにニヤニヤ。
・月の学園編
こちらは、まっとうな学園生活なんてない代わりに、魔術や戦闘の厨2要素が含まれている。
太陽に比べて全体的にダークだが、あやめの武術家としての無双ぶりはこちらのシナリオの方が輝いている。明らかにライターの力が入ってるよね、と思わせる風呂敷の広げ方とボリュームあるシナリオ。
というより、説明が長いのがお朱門ちゃんの特徴ですよね。
・空ルート
ルートを明かした段階で若干のネタバレですが、μを巡る物語の本筋とはさほどバッティングしない、空に焦点が当たったルート。佐元二厘好きにとってはたまらないでしょう。
・グランドルート
月の学園設定を厨2特化させたらこうなるだろうな、頭をよぎった展開も待っていました。明確な敵がいて、大変インパクトがありました。
怒涛の伏線回収ルート。奇跡や魔術やらの物語の話が、物凄い緻密な説明と共に消化されていきます。これぞお朱門ゲーの醍醐味。ただ、今までと違う点はプレイヤーが完全に置いてきぼりにならず理解できる内容に仕上がっているところでしょうか。
怒涛の如く意味不明な説明を展開した挙句にEDを迎えるという今までの傾向より、ずっと良い。
あやめの人間性や世界観に根付く思想はしっかりと考えるに値するものになっており、程よい読後感が得られた。
ヒロインに萌えられるかと言われると、学園編は個別ルートが短めで、いずれも世界観に強く組み込まれてしまっている面が強いので、もう少しヒロインとの触れ合いに焦点を当ててほしかった気がする。でもあやめたんには萌えました。
■エロ
本作でエロを期待して購入した人、ライターを確認した段階でその考えは彼方へ投げ捨てましょう。さすがに前作で名を馳せたエロイッカイダケはありませんが、濃さやサブヒロインに期待するのはやめましょう。
あやめたんが攻められる展開はあるので、購入者が求めるニーズはある程度満たしている気がします。
魅力的なサブヒロインや、CGに出るが本編に出ないヒロインがいますが、エロを期待、あわよくばFDで、なんてのは幻想です。
■総評
78点
良作といった所でしょうか。2011年作品が枯渇しているせいか、現時点本年で3本指に入る出来だと思っている。
天使が題材となっている以上プレイ中どうしても黒黒黒(※)が脳内を離れませんでしたが、単なる男の娘萌えゲーでなく、シナリオも簡潔にきちんと構成されていた点が好印象。似たような作品がエロゲカテゴリに余りない点もプラスの一因でした。
厨2、神話、男の娘、ファンタジー…と、それぞれの要素が特化しているわけでもないが程よく混ざり合っており、バランスの良い出来に仕上がっていると思う。それとお朱門作品にしては大衆向けだと感じました。
※黒黒黒(黒と黒と黒の祭壇)……上の方でURL付きでご紹介。ロリなお姫様を監禁して調教する抜きゲーだと思ったら、悪魔と手を組んで空中庭園で天使と戦争して天界を征服するという管理人のお朱門ワールド初体験作品。昔の作品ですが、かなりの高評価です。
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