2011年03月21日 22:20
GOSICK、禁書目録Ⅱ、まどか☆マギカ。地上波3番組が同時に重なる━━━━
4月中旬、管理人はPT2を増設した。録画を取り損なわないためだった。
しかし、いくら録画設備が増強されようとも、放送されていなければ全く意味がないのであった。
震災は辛い出来事となったが、一方で関西の知人と連絡を取り合う機会も与えてくれた。
かくして、配信版に遅れつつも、運良く入手出来た念願のまどか☆マギカ10話、今回はMBSソースでお送りいたします。
Story Outline
冒頭は唐突に、見慣れぬ三つ編み×眼鏡っ娘の自己紹介から始まる…。

開始5秒の管理人の反応を示してみよう。
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ ホム……
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
言葉を失い、おもわず2回程見直しながら、「そう来たか」と氷解した疑問に、思考をより戻していた。
第10話はほむらが現在の世界に至るまでの回想を描いた回である。
ほむらは自らの時間操作の能力によって意図的に世界を幾度もループし、やり直している。
彼女の目的は、まどかを救い、ワルプルギスの夜を越えることだ。
■1週目の世界
突如始まったこの世界はほむらの一番初めの世界、まどかと初めて出会った世界である。
転校してきたばかりで右も左もわからず、気弱で内気な彼女に優しく手を差し伸べたのは、クラスメイトのまどかだった。01話の立場とは逆に、まどかは気の弱いほむほむをリードしていた。
しかし、心臓病で長期間入院していたほむらは勉強に付いていけず、身体能力も劣っていた。そんな自分自身の弱さに悩んだほむらは異空間に迷い込んでしまい、使い魔に襲われたところを魔法少女に助けられる。その魔法少女とは……


颯爽と03話以来の懐かしのBGMで登場するマミさん。
そして…


「いきなり秘密がバレちゃったね…。クラスのみんなには…内緒だよッ!」
魔法少女まどか
キタ━━━━━y=-(゚∀゚)・∵.━━━━━ン!!
まどかは1週間前にキュウべぇと契約したばかり。魔女と戦うのは怖いが、多くの人を助けることが出来るとまどか。
マミはまどかをワルプルギスの夜が来るまで一人前にしようと張り切っていた。
しかし、無常にも2人はワルプルギスの夜に敗れ去った。
マミは死に、まどかは魔法少女の役割を果たすため、死を覚悟しつつワルプルギスの夜に戦いを挑み、相討ちとなってまどかは命を落とす。
ほむらはまどかを救うために、「まどかとの出会いをやり直し、彼女を守る自分になる」ことを祈りとして、キュウべぇと契約。
エントロピーを凌駕する、時間操作の能力によってほむらは過去へ戻った。
■2週目の世界
初めから魔法少女として巻き戻ったほむらは、まどか達と共に魔女と戦う道を選ぶ。
身体能力が劣る彼女は戦う術を探り、その手段として爆弾を作成する。魔女を爆殺し、徐々に経験を積んでいくのだった。

マミさんの胸がないと本作は均衡しないと思う

ほむらに抱きつくまどか。
天使がそこに居た。
絶望感ある声を出すまどかさんもいいけど、こちらも素晴らしい
そしてワルプルギスの夜を迎え、倒すことに成功するも、まどかのSGは穢れきり、魔女になってしまう。


ここで初めてほむらは魔法少女がやがて魔女になる運命を知るのだった。
ほむらは再び、キュウべぇの正体を伝え、まどかを救うために過去に戻る。
■3週目の世界


本世界では、さやかや杏子も登場。
ほむらはキュウべぇの正体を伝えようとするも、まどか達に信じて貰えることはなかった。
戦闘方法を探るほむらは銃器を盗み、武器として使い始める。
魔女化したさやかを前に、まどかの危機を救うため、ほむらはさやかを爆殺。
仲間が魔女になり、それを自分達が倒すという皮肉な展開にやりきれない空気が伴う中、突如銃で撃たれSGを破壊される杏子。
マミは錯乱し、狂気に走っていた。ほむらに銃口を向けるも、一瞬の差でまどかによってSGを撃たれ、マミさんは死亡した。泣き崩れるまどかとともに、ほむらは2人で戦い続け、ワルプルギスの夜を倒すことを誓う。

泣き崩れるまどか。相変わらず思うが、即マミさんを殺害する決断をするあたり、凄い精神力と判断力である。

ブヒィィィィィ
うろたえながらも豚になることを忘れない管理人。
攻撃を避けて、悔しそうに俯いて、それだけで死んでしまった杏子。
出番少なすぎだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
こんなのってないよ……あんまりだよ…

レイプ目ぐらいしか取り上げるところがないじゃなイカ……
そして、迎えたワルプルギスの夜。
撃破に成功するも、2人のSGは穢れきってしまった。諦念に駆られていたほむらに対し、まどかは隠し持っていた最後のGSでほむらを救う。それは魔女化したさやかのGSであった。
「過去に戻って、キュウべぇに騙された私を助けてほしい」と願うまどか。「魔女になりたくない」と懇願するまどかを解放すべく、ほむらは銃口を向けた。ほむらはまどかを救うことが出来なかったのであった。

このシーン、不覚にも涙が出ました。
演出、特にまどかの悲痛な声が神懸っている。
とても昨年ちんこちんこ言ってた人には聞こえません。
それにしても、良い表情です'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
■4週目の世界

ほむらは覚悟を決め、まどかを魔法少女にすることなく、一人で戦う道を選択する。
SGの魔力によって視力を回復させ、眼鏡を取り払った。その眼には、強い意志が宿っていた。
彼女の使用する武器はさらに強力な物となり、魔女を退治していった。

ほむランボー~怒りの弾丸~
機関銃を構える魔法少女なんて、過去にいたでしょうか。


そして、同時に彼女はストーカーになったのであった……

そして、シーンは01話アバンへ。
一人でワルプルギスの夜に戦いを挑んだほむらは戦いに苦戦。それを見て心配したまどかはキュウべぇの誘いに乗って、契約してしまう。結果、一撃でワルプルギスを倒した後、まどかは魔女になってしまう。


まどかがワルプルギスを倒した時点で魔女になることをキュウべぇは初めから知っていた。
あとは人類の問題だと言い残し立ち去るキュウべぇ。ほむらは「ここは私の戦場ではない」と、まどかを救う道を求めて、再び過去へ戻るのだった。

■現在の世界(5周目)
時系列は現在の世界へ。歯車の上をほむらが歩く描写があるため、本当はもっとたくさんループしているのかもしれないが、5周目と置いておこう。ほむらはキュウべぇを殺そうとするが、代替がいくらでも存在するため無駄足となる。やがて、01話Bパートの傷ついたQBを抱きかかえるまどかと出会うシーンに至る。


まどかを見て表情を崩しそうになるも、本当に気持ちを押し殺し、ほむらはまどかの前に姿を現すのであった。たとえ自らを犠牲にしてでも、まどかを救う未来を求め、彼女は歩き続ける。

そして、OPへ。

歌詞が誰の歌なのか気になっていたが、ようやくほむらの歌であることが納得できた。

最後の一枚絵は全員集合。
既存のOPに加えて、スタッフクレジットが下から上にスクロールしている。そのため、まどかが魔法少女姿で走っているシーンは背景が右から左に移り変わる中でクレジットが下から上にスクロールしており、フレーム補間のベンチマークテストに使えそうな動画である。
怒涛の展開だったが、30分はあっという間だった。
こんなにもんなにも感情に訴えかけられるのは、ヒロインたちの行動が人間味溢れているからではないだろうか。
マミさんの生への執着、杏子のさやかに惹かれる思い、さやかの魔法少女でありながら人であろうとする意志、ほむらのまどかに対する隠し切れない思い、仲間を思うまどか、そしてそれらに真っ向から対立する功利主義の持ち主、キュウべぇ。幾度もやり直すほむらに希望の道は開かれるのか。
次回はワルプルギス戦と見る。
震災の影響でMBS,TBS共に放送が休止となり、さすがに打つ手もなく最速となったニコニコ配信版を心待ちにしている状態である。
Implications
10話での進展をまとめてみよう。
・過去のほむらはまどかのクラスメイト。病み上がりで身体も弱く、気が小さい。
・ほむらの時間操作は数週間レベルで巻き戻し可能。(限界は初期移動の過去時点?)
・時間操作を行うと、一定の魔力を消費する。
・ほむらの祈りはまどかと出会う前に戻ること。(その願いの性質によって時間を戻る能力を得た)
・01話アバンはほむらの体験する惨劇の結末の1つ。
・今までの展開は、ワルプルギスの夜を越えた後、まどかは魔女になるor死んでいる。
Lumiliaで定義したマクロな謎との1つ、ほむらの過去が10話の放送により明らかになった。
管理人の考察の方向性や予想は、05話で示したとおりだが、ここで今一度振り返りってみたい。
結論としては、大枠の流れは予想の範囲内であったものの、一部の設定において致命的に予期し得ない部分があったと言えるだろう。それは、ほむらの能力それだけでループできる力があったという点だ。
Lumiliaでは、当初よりループ設定は考えていたものの、ほむら単独の能力による過去への跳躍は出来ないと考えていた。(それを考慮すると、能力を柔軟に使用できてしまうと考えたため)
よって、まどかもしくはほむらの祈りによって過去にループするトリガーが発生していると考え、これが結果的に誤算となった。
また、暗黙の予想として過去の世界のほむらがまどか友達という設定は展開は考慮していたものの、それではあまりにありがちすぎる展開として、奇をてらった黒猫予想の展開に至ったが、これも裏目に出る結果となった。
ただし、当初の予想は05話感想で記載したとおりいずれの選択においても矛盾が発生していたため、最終的にこの展開の結論になることは暗に見えていたのとも言えるだろう。
シンプルかつ論理志向に徹していれば、より早い段階で設定が見えてきたものと考える。
■ほむらはリスクの高い行動をとっている
ほむらの行動を改めて考えると、非常にリスキーであることに気づく。それは、過去に戻るためには、ほむらが無事で、かつ魔力が残されている必要があるからである。最善の結果を求める上で一人ワルプルギスの夜に戦いに挑むのは、自らの命を危険に晒すことといえ、時期尚早、無謀な選択肢として考えざるを得ない。
ただ、このような非合理的な選択もまた、ほむらの人間らしさを示していると考えられるだろう。
■まどかの強さの秘密は?
未だに解決していない点がまどかの強さの部分である。一番初めの世界では、魔力は弱かったものの、4周目の世界ではワルプルギスの夜を一撃で倒すほどの力を持っていた。そして、現在の世界では世界を改変できる力があるとまでされている。
4週目の世界でワルプルギスの夜を一撃で倒したのは、願いによるものと考えている。おそらくは「ワルプルギスの夜に対抗できる力」を求め、それが魔女の力だった、もしくは器に抑まる魔力量ではなく、即魔女化してしまったと考えるのが妥当だろう。
■枯渇
10話でほむらの設定が明らかになったことで多くの謎が解決へと導かれた。
残るは、QBの第三の目的、及び上記のまどかの強さ、願いに関することだろう。ただし、現時点でこれらの解答を出すには、あまりにも事実が少ない。しかし、まだ一段の設定があることを管理人は期待している。…ひとまずは11話を待ちたい。

ようやく全体像が掴めたワルプルギスの夜。歯車と体が一体化している?
一つの仮定だが、ほむらが魔女になったとしたらどうなるのだろうか?
例えば、能力を継承できると考えると、時間操作によって過去に戻って魔女としての行動を取ることが可能である。突発的に出現する最強の魔女ワルプルギスの夜。それはもしかしたら、別世界のほむらの終焉の形という見方も出来るのではないか。
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