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魔法少女まどか☆マギカ 第05話感想 +α

2011年02月09日 23:43

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杏子ちゃんに刺されたい

本当に唐突だが「魔法少女まどか☆マギカ」05話迄の感想を書き連ねたい。

オリジナル作品ということもあり、今後の展開を考察するのが非常に楽しい本作。
シャフト×青木うめ×虚淵という異色コンビは他のアニメを寄せ付けぬ異色さを放たせている。


そして虚淵と聞いて当初皆が抱いた嫌な予感を忘れた頃、突如訪れた第3話の斜め上の展開

まどかも私たちも未だそのトラウマを引き摺ったまま、今に至る━━━━


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きゅうべぇ(以降QB)…シャフトクオリティ超発揮の不気味なカットが連発するマスコットキャラクター(?)。
   今後の展開を予想する上で、QBが悪役なのかは大きな論点の一つだろう。

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アバンのQBとさやかの契約シーン。「やっぱりそこが伸びるのかよ…ッ!」と思った人は多いに違いない。
影を見てると九尾の狐が思い起こされる。

私的には、あくまで魔法少女の仲介という役割に徹したキャラといえるような気がする。
散々に言われているQBだが、登場キャラから特に恨まれることもなく、あくまで自ら事態を引き起こすことなく、巧くまどかを魔法少女にさせようと誘導する状況を作り出している点はセールスとして優秀だと思う。
もっとも、マミさんや上条君の事故を引き起こしている張本人だとすれば別ですが。正体がナイアルラトホテップというネタは勘弁していただきたい所。


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そして、未だ魔法少女にならないまどかさん。予想シナリオの一つに変身できるのは最終話という可能性も……

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どうでも良いですが4話の倉庫で襲われるシーンの怯える声には大変興奮を覚えました。



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一方、上條さんの手を治すために魔法少女になったさやか。
戦闘スタイルにはマミさんの意志が受け継がれている。


ようやくまともに登場した杏子ちゃん。戦闘中にも関わらずたい焼き食っているお気楽さというか、声の可愛さからなのか、悪い子なのに悪い子を感じさせない。管理人的にツボ。
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思想の違いからさやかと対立。というよりは理想論に帰結するさやかに喧嘩を売る杏子。戦闘は経験の差で杏子が一枚上手だった。
犬カレーの異世界空間だけでなく、戦闘シーンにも力が入っている点が本作の良いと思う点。さらにそれを引き立てる梶浦サウンド。見ていて楽しい。

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私的にはマミさんの戦い方が非常に好きだった。単発銃を次々と使い捨てながらダイナミックに敵を殴り倒していく様は毎回魅入っていた。ああ勿体無い…(ノ∀`)


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ほむほむさん。さやかと仲良くして欲しいと頼むまどかを突き放しつつも、さやかが窮地に追いやられ、QBと契約しそうになったまどかを阻止すべく現れたほむら。
あくまで自分の目的を貫く方向なのかな?

前々から思っていましたが、この娘なかなかの策士ではないでしょうか。
戦いを暗がりの遠方から静観し、互いが疲労したところで戦いに参入し、物事を有利に進める。
この戦い方は、結果的に戦闘時間が短くなり、素性が明らかになる可能性も低くなる。このように身に降りかかるリスクを最小化しようするほむほむは合理的と言えよう。




話が進むごとに設定が明らかになってきている。5話でも細かな設定が明らかになった。

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・魔法少女になると爪に紋様が現れる
・ほむらは魔法少女としてイレギュラーな存在。きゅうべぇと契約したともいえるし、違うともいえる。
・ほむらの能力は時間制御? → 初めは高速移動と考えていたが、ほむらが動いているシーンで水が止まっていること、さやかが移動した点から時間に関係する能力と考える。
・魔女の使い魔が成長すると魔女になる → 使い魔が人を食べてグリーフシードが作り出され、それを魔法少女が取り込む。その魔法少女が食べられて…なんという食物連鎖。
・契約時の願いが魔法少女の能力に影響する
→上條さんの手を治したさやかの特性として、治癒能力が高くなった。あれ?マミさんの願いは一体なんだったんだろう。


さて、まどか☆マギカを考える上では、魔女と魔法少女、グリーフシードとソウルジェム等の細かな設定に関連するミクロ的な謎と、1話アバンやほむらやまどかの願い、QBの正体等まどかマギカの世界を構成するマクロ的な謎があると思う。

いくつかの謎を取り上げ、推測してみたい。

■ほむらは世界をループしている、もしくはそれに準じた存在である
・01話で本来知らないはずの学校の構造を把握し、保健室の場所を知っていたこと
・03話の魔女の本体が別にあることを知っていたこと
・まどかを知っているような描写が多数あること
等、ほむらが世界をループしていると思わせる描写が多数あり、ほむらは記憶を受け継いだまま世界をループしている、もしくはそれに準じた形で、未来からやってきたと考えられる。
04話でほむらが数え切れないほど死を見てきたと話したシーンについても、繰り返されてきた世界で、多くの魔法少女の死を見てきたと考えればしっくりくる点がある。
また、ほむらは別の世界もしくは違う時間軸できゅうべぇと魔法少女になる契約を交わしている。そのため、05話で語られているように、現世界のきゅうべぇにとってイレギュラーな存在となっていると思われる。
以後の考察は、ほむらが世界をループしている、という前提で話を進める。

なお、本仮説で考慮すべきは、未来から戻ってきた段階で、元の世界にいたほむらがどうなっているのか、という点。ほむらが同時に存在しているか、存在が置き換わるのか、どちらだろうか。ひとまず後者と置く。


■ほむらがまどかに執着する理由
2つの理由が考えられるだろう。
A1. まどかを助けたいと思っているから
A2, 自分の目的を達成する上で、まどかが鍵になっているから

はっきり言って現段階ではほむらがまどかに執着する理由は、読めない。ほむらがまどかを「魔法少女にさせまいとする」描写は確かにあるが、それが「まどかのため」なのか「ほむら自身のため」なのかが明かされていない。
A1は、前の世界でほむらがまどかに助けられたことに恩を感じており、ほむらがまどかを助けるためにループしている、という流れだ。2人の間には強い絆が存在する前提が必要。

A2はまどかが何らかの形でほむらの枷になっていると考えるべきだ。たとえば、まどかの願いがぼむらのループする原因になっているなど。
04話の「ほむらちゃんのことだって、私は忘れないもん」という台詞に対して、「忘れないで。その優しさが、もっと大きな悲しみを呼び寄せる事もあるのよ」という遣り取りから、過去にまどかがほむらを助けようととった行動が逆に仇となってほむらを縛っている可能性がある。

私的にはどうしてもA1だけでほむらの行動が引き起こされているとは考えにくい。A1.A2双方が合わさったケースが有力ではないだろうか。


■01話アバンシーンは未来と予想する
ループ説に則ると、01話アバンのシーンは2つの解釈の仕方がある。
B1. 前の世界
B2. 現世界での今後

もっとも、現世界もループの一つであると考えると、B1もB2もさして状況は変わらないことになる。
ほむらが戦っている相手は魔女で、世界が崩壊する直前であることが伺える。

管理人の予想は、最後まで魔法少女にならなかったまどかが、皆を救おうと何らかの願いをかけ、魔法少女と契約する。その願いによってほむらがループに巻き込まれる、というもの。残されたまどかは一人で魔女と戦っている。
ほむらの狙いはループからの脱出、そして魔女の撃破だ。ループしないために、まどかを魔法少女にさせまいとしている。
最終話近くで01話アバンに繋ぎ、ラストはまどかとほむらが一緒に手を取り合って魔女を倒す展開を予想。


■OPの黒猫は何者?
1話の時点からずーーーっと気になっているのですが、





この黒猫はいつ出てくるんだよ?

大穴狙い。ほむらの正体はOPの黒猫説。
そう思ったきっかけはOPの最後の一枚絵でほむらがいなかったからだ。いや、むしろこの中にほむらがいるのでは?

ほむらには猫を思わせる描写が確かに存在する。
・妙に高い身体能力(01話)
・猫舌を思わせる描写(05話)
・神出鬼没だったりする雰囲気
前の世界でまどかは黒猫を拾い、行動を共にすることになる。まどかが名づけた名前は「ほむら」。そして黒猫は契約の願いによって人間になった。別世界の上、動物だから本当のイレギュラー。
OPはほむらが黒猫だった前の世界が描かれているのだ。マミさんも死なず、まどかもさやかも魔法少女として魔女と戦い続ける。しかし、世界は崩壊の道を辿ってしまう。まどかを助けるために、ほむらは世界をループし、救われる道を探す。

仮にこの展開が真実だとすれば、01話でまどかに「変わった名前だよね」といわれてほむらが唇を噛み締めた描写は、「まどか自身が付けた名前なのに…」という解釈が出来る。

ただ、この説には猛烈な矛盾が存在する。OPの世界が元の世界だったとすれば、まどかはすでに魔法少女になっている。ほむらが人間になる要因は、契約時のほむら自身の願いとなる。すると、あれ?どうやってループするの?という話になる。
本説が矛盾なく通るためには、OPは一切話と関係ない世界で、01話アバンのシーンは未来の出来事であるとする必要がある。どうも無理ある設定な気がしてならず、さらに付け加えればOPのほかのシーンでほむらが映っているという反論の余地がある。黒猫説は素敵だと思うが、正当性には疑問が浮かぶ。

ほか、QBの目的は何なのか?マミさんはどういう能力があったの?といった気になる点がまだまだあるが、疲れたのでまた。

■まどか☆マギカの面白さ
本記事を書くにあたり改めて感じたことだが、まどか☆マギカの魅力はばらまかれた伏線からの考察ネタに尽きない点だ。
ひとまず管理人はAという点から、Bであろう(ex.05話の戦闘シーンより、ほむらが時間に干渉できる能力を持っていると推測できることから、願いは時間と強く関連するものである)と演繹的に考え、そのような要素を複数集めて帰納的に結論を導き出した。ところが、ここで面白いのは要素を複数集めた段階で、矛盾が発生してしまう点なのだ。
演繹段階で異なっているのか、管理人の想像力が足りないのか、そもそも変数が足りないのか。

今後の展開が、本当に楽しみである。



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