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【TV Review】 REGZA ZG1 店頭レビュー

2010年10月30日 21:53

2010年、液晶テレビの勢力は思わぬ方向に変化しつつある。ソニーがコストダウンの圧力に苦しみ、シャープがクアトロンで自滅した。その中で、コストダウンと技術向上の両立を続けたメーカー━━━それが、東芝である。

10月になり、いよいよ東芝の新フラッグシップCELL REGZA X2を初めとした第二世代機が並び始めた。
本記事ではREGZAハイエンドモデル、ZG1の感想を述べたい。
なお、あらかじめ断わっておくが、3Dの検証は行っていない。

※検証テストソースの箇所が意味不明な方もいると思いましたので、解説部の後に、(→参考)という形でYoutubeへのリンクを設けました。ご参考ください。

■デザインから伺える東芝の戦略
デザインはRE1直系の印象を受ける。同社のF1を見た時はモノリシックデザインや、韓国勢のグローバルデザインで来るのかと思ったが、ZG1は丸みがあり、日本的と言えよう。
F1のような薄型、スタイリッシュという攻めのデザインも出しつつ、ZG1では保守的なデザインで既存の印象を確保する、といった東芝のヒット&アウェイな戦略が伺えるように思う。
管理人はF1のようなスタイリッシュなデザインが好みだ。


■映像の完成度は高い。肌色に強み
パネルはIPS。
ドットを見ると、綺麗に「>>>」のRGB配列になっており、開口率が非常に高い。
業界の標準となったグレアパネルだが、本機も映り込みは健在。性能を発揮する上では暗室推奨である。

そして画質は何よりも、エンジンによる恩恵が素晴らしい。
REGZAの色の方向性は、BRAVIAのライブカラーをオフにしたものに似ている。
飛び抜けた色合いは出ないが、何よりもグラデーションの滑らかさ、色の自然さが素晴らしい。画作りのイメージとしては、BRAVIAはガンマをいじり、色域の高さを充分に生かした映えのある映像を意識しているのに対し、REGZAは階調表現を非常に意識した作りである。
また、肌色の出方が非常に良く、色温度の高さに比して血色が良い。補正の出来が良いのだろう。
白色LED採用ながら、性能を限界まで引き出している印象だ

ノイズリダクションも大変優秀で、動きの早いシーンでも巧くノイズが除去されて違和感なく見ることが出来た。
輪郭の線が滑らかなのも特徴的。他社と比しても一歩抜きんでていると感じた。


■エッジライトLEDコントロールに限界あり
一方問題ありと感じたのはローカルディミングだ。
ZG1にはエッジライトLEDのコントロールのため、どうしても限界がある。
とある科学の超電磁砲OP1(only my railgun)の冒頭、モノクロシーンから赤いタイトルロゴが映し出された際(→参考)、ロゴ周辺の明るさが不自然に変わるのが確認できた。(LEDコントロールの設定は「おまかせ」)
これはLEDコントロールによるバックライト制御が原因であると考えられる。分割数が少なく、本来消灯すべき場所も広範囲にライトが明るくなってしてしまうため、知覚出来るレベルになってしまうのだろう。今後の技術の進歩もしくは、補正機能の熟成に期待したい。


■フレーム補間の特性はBRAVIAと異なるが、高い完成度を誇っている
以前のREGZAと比べ、最も進化したと言える機能が、フレーム補間機能であろう。以前のREGZAではフレーム補間に重点を置いたスムーズモードでも、BRAVIAやAQUOSに明らかに後れを取る出来だったが、240hz駆動を搭載したことでヌルヌル画質の設定が用意された。
現在のTVは倍速機能をフレーム補間に割り振るか、バックライトスキャンに割り振るかで画質の方向性が異なってくる。前者では「ヌルヌル」に、後者は「残像感のないキレのある」映像になるのだ。

進化した東芝のフレーム補間は、BRAVIAのモーションフロー240hzと比べるとその特性が異なっていることが特徴的である
具体的には、以下のようなものである。

 1. 早い動きになると、フレーム補間が一部キャンセルされる
とある科学の超電磁砲OP2(Level5)の冒頭部、御琴が伸ばした手がズームアウトしていくシーン(→参考)では見事なヌルヌル感が得られたものの、タイトルロゴ表示後の美琴が走り出すシーン(→参考)では、動きが早くなった箇所からフレーム補間がキャンセルされた。

BRAVIAと比べると方向性の違いが出ていて、BRAVIAではこのシーンでもフレーム補間を積極的に行い、一部に映像がズレたような補間エラー(※)が発生する。REGZAではこのエラーを防ぐ形で、全体に渡ってキャンセルされているのである。
この点から考え方としては、REGZAの方がフレーム補間に対して保守的、という見方が出来よう。

 2. 映像の一部の横方向の動きに弱い
また、REGZAでも苦手となるフレーム補間があるようで、BRAVIAでは起こらない補間エラーが発生する箇所が見受けられた。
とある科学の超電磁砲OP1のタイトルロゴ表示後に、風車を背景に下方向へパンしていくシーン(→参考)で、下方向に対してはフレーム補間が綺麗に機能していたものの、同じく右から左に電車が流れていく箇所で、一部電車が消えたような補間エラーが発生していることが確認できた。
BRAVIAではこのシーンでエラーがほとんど出ていない。両社の機能は、アルゴリズムが全く違うのだろう。OP2、タイトルロゴ表示直後の初春、黒子、佐天さんの横方向の画面移動では(→参考)ZG1でも一切エラーが出ていなかったことから、縦と横の混合に弱いということになりそうだ。

結論から言えば、フレーム補間の完成度はBRAVIAのモーションフローに及んでいない。
しかしながら、これは管理人のように極めて細かい点に注目した場合の話であって、AQUOSのフレーム補間を凌ぐものであるし、充分に高い完成度を誇っていると思う。

最後に注意しておくが、視聴ソースは24P入力のため、本検証では60i(or 60P)→24P検出部分の出来は考慮されていない。
ヌルヌル感の知覚は、プルダウンの24P検出とフレーム補間の2つの機能に大きく左右されるため、地デジ等のインターレースソースでは違う結果が出てくる可能性があることを指摘しておきたい。


■結論 ついに液晶TV:REGZAの時代がやってきた? 
REGZAは多彩な"かゆい所に手が届く"機能を備えながらも、フレーム補間の完成度が低かったのが、管理人の不満点であった。REGZAが良質なフレーム補間機能を備えたことは、REGZAの評価を大きく上げるものであり、大変嬉しいことだ。

肌色の綺麗さ、グラデーションの美麗さは非常に魅力的。アニメだけでなく、エロゲ用途としても素晴らしく使えるだろう。

アッパーミドルモデルのREGZA Z1と比べると、本機は映像エンジンとフレーム補間の2機能で明確な差別化が出来ていると考える。(一応、3Dもあるが…)
逆に、この2点について魅力を感じない場合は、Z1を選択しても良いだろう。

ZG1の購入を考える人は、BRAVIA HX900と迷うことになるかもしれない。
管理人の判断では、HX900がZG1と比べて特徴的な点は、「ローカルディミング(タンデム型)」「モーションフロー」「ライブカラー」であると考える。
ローカルディミングの精度にこだわりたい、現時点で最高のヌルヌル感を味わいたい、またはライブカラーの発光するような色彩を味わいたいという人を除けば、ZG1が買いだと思う。なお、管理人の感性は前者2つが当てはまるので不可。

本機の大きな課題はLEDコントロールだ。上位モデルのCELL REGZAでこの点が解消されていると良いのだが。


コメント

  1. | |

    管理人のみ閲覧できます

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  2. ひら | URL | /zR.o/xk

    Re: 【TV Review】 REGZA ZG1 店頭レビュー

    レビューとても参考になります。
    ソニーと東芝で迷いますね・・・来年モデルはどうなるのか楽しみです

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