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2010年Q4アニメレビュー

2010年11月10日 22:58

いよいよ始まったQ4アニメ。当クールが終われば2010年も終了…時はあっという間に過ぎていく。

Q4の新番のチェックはコミックマーケットで入手したアニメ横断ガイドで行ったため、比較的目を通していると言えるだろう。期待作品は禁書目録Ⅱ、そしてパンティ&ストッキングだ。後者については一目見て斬新なセンスを感じずにはいられなかった。

Q3作品は引き続き放映のアマガミ、それと変則スタイルの刀語を視聴継続。週次、月次の支えになっている。特に刀語は後半に入って一層面白さが増してきたように思う。

最近の管理人の近況を述べると、前期と変わらず仕事に時間を取られており、アニメの消化はほぼ休日でまかなっている状態である。週5本を限界として今期のアニメ視聴体制を構築したいと思う。

以下、作品ごとの視聴感想。

※更新完了
■そらのおとしものf  安心の変態ぶり ★×5
Q4初っ端は変態アニメからスタート。
OPといい、主人公といい、ヒロインといい、変態ぶりは相変わらずである。
正直この作品のありがちな設定については、全く管理人の好みではないのだが、ニンフちゃんが天使かわいいブヒィと言ってしまっているあたり、制作側の思う壺だろう。
今後シリアス展開に持っていかれそうな流れだが、バランスを失わない程度に…視聴者のニーズと合致せず評価を落とすことにならないことを祈りたい。

画質は1期から進化しHVになったが、輪郭ノイズが目立っている。
彩度が高い配色で、テレビ映えする。


■Panty & Stocking with Garterbelt   変身バンクは毎回放映を望む ★×6
Excellent!!
全くもって、ヒロインペアの好きなものの組み合わせが男と砂糖という組み合わせが新鮮すぎる。

程良いテンポの良さとかわりやすさ、アメコミのようなクスリと笑わせる展開があって退屈しない。
管理人的には絵が超好みである。8等身版もブヒれて大変よろしい。
なんでしょう、1話1回はエロシーンがありますが、実際はあんなおにゃのこ達がヤっているだと思うと…なんだか興奮してきません?
お遊びであの絵柄だけでやってくれる回が1回ぐらいあっても良い気がする。

音楽も、クラブミュージックに使われるような効果音が多用されていて作品の雰囲気を巧く形作っていて良い。
難点を上げるとすれば…この作品を見るにあたってはある程度テンションが求められそうなところだろうか。


■バクマン。   声が、「まずはそのふざけた幻想を(ry ★×5  
1話にして工エエェェ(´д`)ェェエエ工な展開が多数。
漫画家を目指す過程である程度業界のリアルなネタを盛り込んでくると推測するが、1話で用意された結婚や漫画家の話の展開はなかなかに現実とはほど遠いものを感じたので、今後どうなっていくか注視したい。
単なるご都合主義系サクセスストーリーになってしまっては期待外れである。

作品を見ていて気になったのは声だろうか。
第一に、主人公の声を聞いて真っ先に「いいぜ…てめぇが(ry」を思い出した。
第二に、小豆の声から能登成分を感じつつも爽やかすぎることから誰だろうと思っていたら、クレジットを見てラブプラスの愛花の人だったことを思い出した。

画質はNHKならもはや当然のHV。
しかし、あまり動きがなかったような……


■えむえむっ   MFの法則は健在か ★×3

MFの法則……MF原作アニメは地雷

30分耐えられたのが奇跡だった。振って沸いて出てきたような設定、記号化されたキャラクター。
せめてどこかに売りを置いてほしいぜ…


■俺の妹がこんなにかわいいわけがない    ヨスガを前に霞む妹、頼るは黒猫プレミアム ★×6
日経14面を飾った、何かと戦略性を思わせる作品がついに放送。原作は未読。
今後の展開はともかくとして、アニメを語る上で、作画、動画、脚本、声優、音楽、演出、画質、…などなど様々な要素があると思うが、本作は全てに置いて同期比で高い水準を誇っているように思う。

褒めるべきはアニプレックス。
こういったバランスの良さを実現できるのは、同社の緻密な計算によるものに違いない。本編はもちろん、CMにも隙がない。
MXTVは23:00からAngel Beat!!→俺妹とつながるのだが、専用CMが用意されていたりする。
切り替わりの宣伝で天使ちゃんとコラボりながら「天使ちゃんマジ天使ぃー」とか言ってますからね…

さて、本編を見てみると、男性と女性の思考の違いが要所要所で良く出ている気がした。
主人公が妹モノのエロゲをプレイする妹を見て、良からぬ過ちがないか確認したシーンでは、まさに演繹的に思考した主人公とそうではなかった妹の女性にありがちと思われる感情的思考が交差していたものと思われる。
妹の行動はまさに、リスクテイク極まりない危険な行動だ。兄が良い人だったから良かったが、カミングアウトの判断に尚早感を得るし、少なくとも平然と妹物をプレイするあたりからも周りが見えていないことが伺える。とりあえず相談に乗ってもらいたいといいつつも、現実的なゴールが見えていない。
一方、こういうのも捉え方によっては全く逆になって、、孤独な隠れオタの身で、誰かと同じネタで話したいという潜在的欲求から生まれた人間的な行動と捉えればまた良い方向に見えてくる。

やや否定的に見るとアニメ視聴者が潜在的に求めていた理想を体現した作品ではないかと思う。モデルをしている美人な妹がオタクで……みたいな。まさにキモヲタの妄想。それでいて例えば、オタクのカミングアウトの難易度の高さは現実に添っているため、見ながらうんうんとうなずいてしまう人も多そうだ。視聴者の同調も勝ち取れるわけだ。うーん、隙がない。

今後どう展開していくのか、ひと波乱あって解決というパターンだろうけれど、終わりは予想がつきそうですね…
管理人的にブヒれそうな作品なので視聴継続決定。アニメの品質は評価出来るが、内容に対してはニュートラルである。
画質、彩度が高くパステル調の色彩、もちろんHV。


■ヨスガノソラ  エロゲ原作×エロ路線、直球にして高い完成度が実現されている ★×6
妹の存在感が俺妹より強い気がするのは気のせい…ではないだろ!?

ソラたんペロペロ←こう書くとソラヲトの方が浮かぶので以後自粛
穹たんペロペロ
いやはや、たとえ義妹設定で劣化したと言えど、穹たんの天使ぶりは変わることなく、むしろ予想より高い品質でアニメが出来あがっていたことで管理人の本作に対する評価はポジティブになった。
穹の一枚絵、構図は妙に力が入っている気がする。下から見上げるアングルで衣服の内側から足が見えるシーンとか、正直たまらないんのですが。

ストーリーは相変わらずとんでもない。おにゃのこが主人公と出会うたびに発情しているのは吹かざるを得ない。
久々にいのくちゆかクレジットを見たとか大変俺得な作品である。

OPはeufoniusですぜ?清純な楽曲にインモラルなシナリオ…という背徳的な組み合わせ、今まであっただろうか。
BGMで聞こえるパートはストリングが多く、田舎の雰囲気を巧く表現しようと試みていると感じる。
画質は、スタチャなのにHD。素晴らしい。
最後に規制について。本作はエロ描写が多数含まれているため、AT-X以外規制がかかるようだ。当然、BS11も漏れない。


■とある魔術の禁書目録Ⅱ  漂う大型作品のオーラ ★×7
原作未読組として本気で楽しみにしていた作品の二期でございます。
テンポの良さとお約束のお説教展開は一期から継承されており、ニヤリとしながら見ることが出来る。
次々と新キャラクターも出てきており、続きが気になる。

toaindex2_01.jpg
御坂さんはもうデレデレですな。ダーツ目、最近色々な所でよく見る気がする。

インなんとかさんはカットによってはとってもセクシーに見えるシーンがあり、管理人のツボでした。

OPは恒例I'veの川田まみ×中沢コンビ。禁書目録、超電磁砲ラインらしい大変クールな曲に仕上がっている。タイトルの表示の演出だけでも気分を高揚させてくれる。また、曲に合わせて次々と移り変わる映像は見ていて爽快感がある。
EDは歌よりも映像が気になってしまった。単調な一枚絵が多いが、作画かなり崩れ気味というか、特徴ある絵柄だ。
画質は、いつものJ.C.。


■Fortune Arterial 赤い約束   ネガティブ・ゼクシズ ★×5
オーガストが送り出した18禁ゲームのアニメ化。
15分アニメ、キャベツ…と今まで良い思い出のない8月アニメだが、3度目の正直となるか。

まず印象に残るのはLiaが歌うOP曲。原作ではED曲にてVeil名義でLiaが参加していたLiaだが、Angel Beats!に続いて、このOPが作品の一つの看板になっていると言って良いと思う。

初回としては無難だと思った。ただの学園ものに思わせておいて、最後で実はそうでもない要素を漂わせる。
ただし、展開の早さと怒涛のヒロイン登場具合からは、やはりエロゲ臭を感じた。キャラデザの特徴である目の光沢からもそんな匂いがする。

手を触れた際、何かに反応したかのように顔を赤くして去ってしまった瑛里華。「また発情か(゚д゚)」とツッコミたくなったのも自然であろう。
原作では日常とシリアスの温度差が作品の雰囲気の良さを出していたと思うので、本シーンの描写が多少コミカルになってしまっている点が残念に感じた。

あと気になる点は…放送時間だろうか。MXTVユーザーとしてみると、禁書目録Ⅱとバッティングする時間帯なのだ。AT-Xユーザーの数の少なさも考えると、この段階で一定数の視聴者が奪われてしまっているのではないだろうか。伝勇伝の悪夢再び…とならないことを祈る。

画質は安心のテレ東画質でHV。
FAの作品カラーとも言える赤、それに黒が多用されている。

最後に触れるのは、小見出しのネガティブ・ゼクシズである。これは意味はそのまま、ゼクスが担当した作品は黒歴史になる確率が経験上高かったため、このような名称を勝手に命名した。


■神のみぞ知るセカイ    クールなOPが印象的 ★×6
この作品のPVをC78で見たのですが、次々とおにゃのこにキスしていましたよ?

リアルをゲームとして捉えつつヒロインを攻略する構成はなかなかに素敵。
かなり特異なジャンルであり、本当に小学館作品なのか疑いたくなる作品である。

OPが妙にお洒落なのは製作がマングローブだからだろう。ELISAのエレガ風楽曲と相まって、管理人的には高評価である。特に、サビに入ってエルシィの名前が出た後、ヒロインたちが手を伸ばす構図に映るシーンは何度見ても飽きない。
独特なセンスこそが同スタジオの特徴であり、強みであると思うので、下手にありがちな作風にせず、独自の路線を突っ切ってほしい。そうすれば、ブラックスミスのトラウマが再現されることはないだろうと思う。

本編は展開の速さが気になった。テンポ良く進んでいるように感じたものの、当然ながら回が少ない分感情移入しにくい。進行スピードについては意見が分かれる点だと思うが、1人当たりの尺が短ければそれだけ、感情移入しにくくなると考えてよいだろう。

■海月姫    花澤は内気なおにゃのこ役にピッタリだと思う ★×6
事前に情報も調べず視聴したノイタミナ枠。。正直侮っていた。
これは、素晴らしい花澤アニメである。
腐女子、というかモテない女子の言動と花澤さんの声が大変マッチングしており、本作の魅力を5割程引き立てていると言ってよいと思う。

個人的事情だが、木曜日の録画は結構な激戦具合で、どれを切るか決めかねている中、おもわぬダークホース登場で、さらに悩みが増えることになった。


■おとめ妖怪ざくろ   男性向け?女性向け? ★×5
あ♪そ~れ♪ たつのは刃じゃ~、という歌が耳に残っております。
半妖と人間さんがペアになって事件を解決していくお話。すでにくっつくペアは出来上がっており、其々の性格がバランスよく散らばっている。少女マンガらしく、ニヤニヤしながら安心してみることが出来そう。双子は絶対にエロい
なんというか、見ていて腐女子向け描写を感じる一方で、ヒロインは男性受けしそうという、幅広くオタ層を狙っている作品ではないかと思う。テレ東研究してきたなという印象を持つ。
いきなりヒロインの一人が死ぬとかいう展開が用意されていたらビビリますが、そんなこともなさそう。
大正時代の日本ということもあって、音楽は和風が目立つ。OPはスフィア、ハイテンポな曲。赤基調の色合いで、サビ以降の動きが良く、見ていて楽しい。
JCらしいソフトな画質。…というか、J.C.STAFFこんなに作品作って大丈夫なの?


■侵略!イカ娘   レコーダーが侵略されるでゲソ ★×5
イカ娘はレコーダーを侵略した後、我々の財布へ侵略しようとしている…!
真っ先に触手でイカ娘が侵略される同人ネタが思いついたりと、友人と話すネタにしやすい作品だと思います。

カナタイカ娘の動きが可愛くてよろしい。
海から地上を侵略しに着たUMAという、深く考えたら恐ろしい設定なのにほのぼの系な作品に仕上がっている等、アニメーションで許される世界をうまく利用している作品だと思う。
OPは電波。放送波で久々に聞いた気がするよ。
テレビ東京、画質はもはや当たり前となったHV。


■STAR DRIVER 輝きのタクト   綺羅星 ★×3
動きはボンズらしく、優秀。一方でストーリー展開には疑問を抱く。管理人は、本作のノリをいまいち受け入れることが出来なかった。
ロボ物は、どうしてこうも勢いで走るタイプが多いのだろうか。(答えは、そういうのを好む人たちが市場を形成しているから、だろうが)細かく深い設定・展開で勝負すれば、ゼーガペインのようになり、少数向けの作品になってしまうのだろう。もう少しバランス感が欲しいなぁ。
画質、当然HV。


■探偵オペラ ミルキィホームズ  あとは任せた ★×2
開始5分で感じる糞作品のオーラ…
こいつはやべぇ、ブロッコリーはGAのときから成長していない…
位置づけとしてはアキカンと同レベル。


■それでも町は廻っている   街が息づいている ★×7
予想外のダークホース。管理人のツボにはまった作品。
日常系ながら、高いレベルで演出、脚本が仕上がっており、ギャグや突拍子もないストーリー展開が大変楽しい。
1話の中にも、話のテーマ、ナレーション、登場人物の思考に基づく行動等、複数の流れが並行して進むいるため、適度に頭が働かされて飽きない。シャフトらしい全身を舐めるように描写する絵コンテも健在。
世界観も魅力的だ。シーサイドには学校の生徒だけでなく先生や、町の人もやってくる。歩鳥と警官、子供との声の掛け合いを見ても、現代では得られぬ町の結びつきが表現されている。そして登場人物は皆良い人である。視点が異なるが、CLANNADを思い出す。
画質はいまやTBSで標準となったHV。

4話にして始めて気づいたが、メインヒロインの中の人は、マカさんだったのか…道理で棒なわけである。



■総括 バランス感に優れた2010Q4?
今期を総括すると、視聴継続作品は、「俺妹」「ざくろ」「それ町」「禁書」「海月姫」「神のみ」「パンスト」、それに加えて前期からの「アマガミ」「刀語」の9作品と、予定をはるかに上回るクールとなった。
なお、現在「イカ娘」「そらのおとしものf」は積んでいる状態。
パンストは躍動感ある動きを見ていて本当に楽しい。それ町のハイセンスな空気感も良い。
俺妹と禁書目録は毎話の感想を3行でまとめるのがまた、楽しい。こうして見ると今期の作品構成は、良い感じに散らばっており、案外バランスがとれていると思う。強いて言えば戦闘系が少ないだろうか。
神のみはゲーマーとして見なければいけない気がした。
「ヨスガノソラ」を見る気が起きなかったのは、いずれ規制なしを見るのなら、規制ありの地上波を見る必要がないと判断したからだ。ただし、穹たんを思えば見る価値は当然あると考えているので、AT-X HD!版を知人から拝借する日もそう遠くないだろう。
「ToLoveる」は前期のTBS時代、画質がコンポジSDサイドカットの糞画質で一切視聴しなかったこともあり、たとえその問題が払拭されたといえど、2期から見る気は起きなかった。ただし、愛生が黒子の声を模倣していると聞き、そのシーンだけは確認した。若干愛生らしいエッジのやわらかさがあるものの、素晴らしい技量だったと思う。クェイサーといい、愛生の進化ぶりはその新しい経験を経てか、目覚しいものがある。
「FA」は禁書目録と時間が重なることもあり、録画のみに留め、視聴に至っていない。「特に理由はなく再生する気が起きない」カテゴリに入ってしまっている。ネガティブ・ゼクシズ効果も大きい。伽耶様が出たときからが勝負どころだろう。
「バクマン!」は時間帯効用の問題で切り。残りの話題に出なかった作品は…察してくれ。


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