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秋葉原で調達する閃ブレード作成講座

2011年02月09日 00:54

senb01.jpg


閃ブレードとは、市販のペンライトの点灯部を強力なLEDライトに取り替えた電池駆動式サイリウムのことである。
ウルトラオレンジ並みの輝度を実現しながらも電池で数時間駆動させることが出来る上、カラースティックを交換することで自由に色を換えることが出来る、既存のサイリウムにはないメリットが存在する。
(上の写真は通常のペンライトと明るさを比べたもの。閃ブレードがあまりに明るすぎるため右が死んでいるように見えるが、こちらも普通に点灯している)

管理人は大きさの違うタイプの閃ブレードを2本制作し、2010年のアニサマから実戦投入した。

本記事では閃ブレードを作成するためのコツ、そして実際に使用した感想を記したいと思う。
材料の調達についても、秋葉原で揃えられるよう、購入できる店舗の紹介も行った。(2010年8月時確認)
まず作り方については、他の方が作った動画解説が非常に良く出来ているのでそちらに投げたい。



上記を参考に管理人が使用推奨する材料は以下の通りである。

・LEDライト   GENTOS 閃 SG-305(355B)
           or  SG-309
・ターンオン ネオンスティック
・ペットボトルキャップ(黒)
・ポリエチレン接着に対応した接着剤(+2種類使用が理想)
・熱収縮チューブ(35~40mm)
・ダイソーアルミテープ(末端処理用)


■LEDライトはAmazon調達を推奨
LEDライトはSG-305、309のどちらかを選択することになる。
SG-305、SG-309の違いは大きさとルーメン数、電池タイプ。明るさは305が100ルーメン、309が150ルーメンだが双方とも充分に眩しく、ほとんど違いは感じられない。
電池タイプは305が単四×3、309がCR123Aというデジカメで用いられる特殊型を採用しており、309は、本体が軽く小さい代わりに電池の価格が高い(1本280円程)。
355Bはエネループ等の充電池に対応しており、本体が黒い。代わりに305に比べ、500円程高くなっているので用途に合わせて選択しよう。

価格は、双方ともAmazonで調達するのが最も安い。(305で2,000円弱、309で2,500円程度)
秋葉原で調達する場合、あきばお~でSG-305が比較的安く購入でき、3,099円であった。(オノデンにもあるが、4,000円弱だった)

整理すると、ランニングコストの面では305が有利、小ささ、軽さの面で309が有利である。

B001A745IAGENTOS(ジェントス) 閃 305 【明るさ100ルーメン/実用点灯10時間】 SG-305
GENTOS(ジェントス)


B001A75UCAGENTOS(ジェントス) 閃 309 【明るさ150ルーメン/実用点灯6時間】 SG-309
GENTOS(ジェントス)




■ペンライトの調達 モデル違いの地雷品に注意
ペンライト調達の際注意すべきことは、「コンサートペンライト ターンオン ネオンスティックシリーズ」の単色を購入することだ。このターンオンというメーカーのHP、ご覧いただければわかると思うがスイーツ臭が漂っていて大変見辛い。
ラインナップが複雑で、ラメ加工が施された同型のシリーズや、ネオンスティックシリーズの中にもストライプ色の物が存在する。くれぐれも間違った商品を買わないよう注意しよう。
秋葉原ではオノデンで調達出来る。イベント前は閃ブレード導入者で溢れるため、余裕を持って購入するようにしよう。


■ペットボトル繰り抜きは意外に難しい
ペットボトルくり抜きは素人にはなかなか難しい。少なくとも管理人は非常に苦労した。
専用工具を持っていないため、料理用の錐と彫刻刀を用いて丸い穴を開けた。
しかし、重要なのは穴の大きさで、加工精度は粗くても構わない。慎重に開けていこう。
試しにライトに装着しながら穴の大きさを調整していこう。ペットボトルキャップの3分の2程度の大きさの穴をあけるのがお薦めである。


■接着剤はポリエチレン対応商品を使うべき
続いて接着剤の選択。ペットボトルキャップとライト部の接合に使用するのだが、ペットボトルキャップはほとんどがポリエチレン製であることを覚えておこう。つまり、通常用の接着剤はこれらの接着に向いていない素材なのだ。
厳密には通常の接着剤でも実際には接合できるが、ライブ中にぶっ飛んでいくといった想定外のリスクを避けるためにも、ポリエチレンの接着に対応した製品を選択しよう。
手っ取り早くすませるためにも管理人的には、瞬間接着剤の2液混合タイプのアロンアルファ(プラスチック用)をお薦めしたい。
秋葉原ではマルツパーツ館(2号店)で購入できる。500円程度であった。
管理人はこれで基本接着したうえで、黒のアロンアルファで外側を覆い、遮光を試みた。(これは別に必須ではない)


■熱収縮チューブは35mmか40mmを推奨
接着剤でキャップとLEDライトを接合した後は、ダメ押しの補強に熱収縮チューブで固定しよう。
ヒートガンがなくとも、ライターで軽くあぶるようにすれば綺麗に加工が出来るはずだ。
35mmまたは40mmがお薦めである。管理人は30mmを購入したが、太さがギリギリで多少伸ばしながら入れたぐらいだった。チューブはオヤイデ電機で購入出来る。700円程であった。


■先端加工は絶対に忘れないようにしよう
上記の注意と作成要領を見れば、ほぼライト部分は完成したことだと思うが、そのままカラースティックを装着しただけではLEDの強い光が直線状に照射されるため、非常に危険である。
実際アニサマの際に先端加工をしていなかった参加者が管理人の前方におり、チラチラと光が眩しく、非常に迷惑であった

先端の加工方法についてはスポンジや熱収縮チューブを用いる等色々方法があるが、私的にはダイソーのキッチン用アルミテープを用いる方法が簡単でお勧めである。
やり方は簡単、先端半径+2mmをコンパスで線を引き、ハサミで切り取る。それを先端上部に被せればOK。
注意点としてはコンパスを使用する際、針でアルミテープに穴を開けないようにすること。
100円で出来る上、アルミの反射で光を無駄にしない点からも推奨したい。




■アニサマに実戦投入 異常な明るさとそのデメリット
というわけで、満を持して完成した閃ブレード。改めてその明るさを見てみよう。

senb02.jpg

カラースティックを変更した青の閃ブレード。
下が電池式サイリウムでそれなりに有名と思われるサイリュームクラシックだ。

アニサマに実戦投入した結果だが、十分実用に耐えうる、強力な武器であった。管理人が今まで使っていたルミカライト大閃光は、点灯後1分もすれば閃ブレードより暗くなることがわかった。
しかもこれで仕様上は3~4時間の持続、実際には曲間でオンオフを繰り返したとはいえ、6時間近く続くライブで一度も切れなかったのは見事である。

傾向としてSG-309はコンパクトで305に比べ軽いため、腕の負担が少ない。反面、SG-305は本体が大きく、握る感覚で使用できるためフィット感がある。人によって好みが分かれそうだ。

しかし、実際に使ってみて微妙だと思う点もいくつかあった。

  1. 明るすぎて、目が疲れる
使っていていまいちだと感じた点。UO使用時では感じなかった現象なので、閃ブレードに何らかの原因があると考えるのが自然だと思う。おそらく2つの理由が考えられる。
1つ目は100ルーメンを超える明るさが場合によっては複数、常時点灯している状態が続くからである。たとえばUOは爆発的名明るさが瞬間的に得られるが、その輝度は動的で、数分で暗くなっていく。強い光が目の前で、長時間存在し続けるのは目に負担がかかるものだということを認識しておこう。
2つ目は、白色LEDの光が目に疲れやすさを与えやすいからと考えられる。これは仮説だが、LEDの波長は尖状で、太陽光のようにビロードではない。そのため、フィルターを解していようとも、人間の目に負担がかかりやすいと考えられる。

この点については通常のサイリウムの如く常用してしまうのが問題なのであって、使い方を考えれば良いと思う。通常の電池式サイリウムと共に、UOの代替として使用することを提案したい。

  2. 重い
そのままの意味。サイリウムに比べて重さがあるため、腕が疲れやすいことが挙げられる。ただ一方で、大きさがあるため、握りやすい点はメリットである。

最後に、観客の一人がもっていた閃ブレードの先端処理がされておらず、レーザーのごとくまばゆい光を放っていたことを挙げて置きたい。閃ブレードは使い方を間違えれば、周囲に多大な迷惑をかけることを自覚しておこう。
あと、ライブ中のカラースティック変更時は注意だ。構造上、逆に回してしまうと本体が分解する。


■総括 閃ブレードはUOに代替するツールである
本記事ではデメリットについても触れたが、閃ブレードはUOに代替出来る素晴らしい武器だと思う。
何より、ライブ前に大量の重いサイリウムを携帯する必要もなくなり、数色のカラースティックと閃ブレードを持つだけで良くなる点が素敵だ。閃ブレードはあなたをスマートにする。
昨今のライブで周囲を眺めてみても、確実に閃ブレードの使用者は増えてきている。一度導入してみてはいかがだろうか。


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