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BRAVIA EX700 Review

2010年02月26日 00:47

EX700を店頭で視聴してきた。
全て画質設定を合わせた上で(見事に店頭では違うのだ)、F5と比較したが、EX700は全体的に色が薄めだ。
総合的に画質でも負けていたと思うが、F5はハイエンドなのだから、比べるのも野暮というものだろう。
中下位のモデルとしては充分な出来栄えな印象を受けた。
また、エッジライト方式による枠の広さは32インチでも特に気にならなかった。

そして、EX700は全モデルがシャープパネルだった。これは一長一短である。
当然の如く、マルチ画素千鳥配列の問題を抱えていた。直線は間近で見るとガタガタで、ディティールに欠ける。
パネルとしては優秀でも、この問題だけは抱えて欲しくなかったなぁ、というのが正直な意見だ。

今後登場するBRAVIAの上位モデルはシャープの最新パネル、UV2Aパネルを搭載することになっているが、千鳥配列はなんとか避けてほしい所だ。
マルチ画素の問題は高輝度用と低輝度用の2つの異なる駆動回路でドライブしているので、これを同一駆動にすれば技術的に回避できるはずだ。

余談。
REGZAも併せて色々視聴したが、こちらもパネルが面白いことになっている。
同じ型番でもサイズが違えば、パネルが違うモデルが存在する。
加えてZ、ZX、RシリーズでIPS、VA、シャープVA(ASV)パネルが混在しているのだ。
これらは画素を間近で見ると目視で確認でき、非常に分かりやすい。

前回の記事でも貼ったが、また使用させて貰おう。参考にしてほしい。
pixeltv001.jpg
(この画像は一部内容と異なります。文章の方が正しい配列です)

通常のVA(おそらくサムスンPVA)パネルは >>> の形でRGBのピクセルが並んでおり、縦の中心を横を切る形でサブピクセル分割されている。55インチ、CELL REGZAやBRAVIA XR1等がこのパネルだ。
R9000シリーズは見事にシャープパネル(ASV)搭載だ。ドット配列がシャープ特有の千鳥配列になっているのがよくわかる。
Z8000,9000はIPSパネルで、ドットを見ると <<< の形で、VAに比べて開口率が高いのがよくわかる。また、VA方式のようにサブピクセル分割されておらず、間近で見る分には一番良い印象を受ける。(したがってパネルの観点からはIPSパネルがPC向きだと言える。東芝ZorZXシリーズがお薦めかどうかは、あなたがグレアが許容できるかどうかだ)

こうしてミドルレンジを見ると、録画も出来て、定評ある東芝エンジンを搭載し、アンチグレアでシャープパネルを搭載しつつも大変リーズナブルなRシリーズがあるせいで、AQUOSの存在価値がほとんどなくなってしまっていることがわかる。
AQUOSはさっさとUV2Aパネル搭載モデルを広めないとまずいと思う。


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