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3Dに振り回される日本

2009年11月30日 01:20

dobaib1.jpg

AV機器に関連しない方の3Dネタ。エロゲの方でもないですよ?

日経新聞によると、昨今の株価が上がらない理由を

・deflation(デフレ)
・dilution(増資希薄化)
・dpj(民主党)


として3つ上げ、それぞれ頭文字を取って「3D不況」と題しているようです。
それぞれのベクトルを見ると金融政策、企業資本政策、政治政策に分けられますね。なるほど、国を支える重要な機能が鈍っていることを示していて巧い表現だと思います。

でもよく考えるとこの当てはめ、特にdilutionは少し無理がある気がします。
確かに大手金融は国際会計に対応するため増資に追われてるし、NECやマツダ、武田製薬など国内企業も増資をたくさんして、株価は下がっている。が、dilutionによる株価下落と言うのは、日経平均株価に対するEPS(一株当たり利益)の低下で見なくてはなりません。で、日経平均のEPSを見ると今年の5月以降あまり変わっていない。
ということで、dilutionはきっかけと言えど、原因として名指しするのは無理があると思います。
増資によって売られている原因は、企業の中長期での成長戦略が見えないからでしょう。

3Dのdilutionに別の字を当てはめてみる。

・default (ドバイショック)

海外からの外部要因に振り回される日経平均、そして為替。これが適当ではないでしょうか。
ドバイショックは結構なインパクトがあると思います。政府系投資会社の支払い繰り延べは、実質デフォルト。
金額をみると590億ドル(約5兆1050億円)の債務だそうな。格付けが引き下げられるとすると、世界の機関投資家が引き上げることが予想されるわけで、デフォルトした債券だけでなくドバイ全体の投資に影響が及ぶ。すると金額は上の何十倍にもなるわけです。


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