2009年10月31日 23:29

愛用していたgigabeat S30の電池が1時間も持たなくなってきたので、この機会にと、前々から少し気になっていたソニーのウォークマン、NW-A846を購入しました。
簡単に商品の概要を書いておくとNW-A840シリーズはソニーが2009年10月31日に発売したウォークマンブランドのデジタルプレーヤーで、デジタルアンプのS-Master技術や、ノイズキャンセリング機能を売りにした商品です。末端の数字は容量を表しており、845が16G、846が32G、847が64Gモデルとなっています。
とにかく発売直後ということもあって情報が少ないので、管理人が5-6時間ほど使って抱いた正直な感想を書き連ねたいと思います。
僕は今までgigabeatシリーズを一貫して使ってきたので、それとの比較を踏まえていきます。
なお、双方とも使用イヤホンはShure SE530、聴くファイルはWAVかmp3の320kbpsとなっています。
参考になれば幸いです。
※ノイズキャンセリング機能及び、1週間使った感想を追記しました。
・音質はまさかのgigabeatに軍配
初めにショッキングなことから書いていきたいと思いますが、
私観ではgigabeatの方が音質が良いように感じられました。
これは高域の出方、音場、解像度の違いに依るところが大きいと思います。
gigabeatの音は非常に音が繊細で、音場が広い。(解像度が落ちるため、イコライザ等の諸機能はなし)
対するA840は、gigabeatに比べてパワフルで低域が良く出ており、高域も華やかです。
gigabeatの低域はおとなしめなので、A840の方がフラットです。
高音の質はgigabeatと少し違います。抽象的な表現を使えば温度差があるように感じ、A840が冷たく、gigabeatは滑らかです。
この違いが特性によるものなのか、歪によるものなのか、それとも音の広がり方でこのような差が出ているのかは、わかりません。
A840は一音一音が太く、そのせいかあまり解像度が高く感じられないように思いました。そしてそれ以上に、音場が狭いことも気になりました。
機能としてイコライザ、VPT(サラウンド)、DSEE(高域補完)、クリアステレオ、ダイナミックノーマライザといったものがありますが、一長一短な印象を受けました。
DSEEはオンにすると若干高域の見通しがよくなった気がしました。(あくまで気がする程度で、ほとんどわからない)。
少し環境を変えてmp3 128kbpsでDSEEを試した所、かなりの違いを感じとれました。確実に上は伸びます。シンバルの音に注目すると非常にわかりやすく、「せかいにさよなら」やave;new曲は別次元になりますね。
イコライザ機能はそれなりに使え、好みの設定に出来ますが、音場、解像度等の根本的な部分は変わらない模様。
サラウンドは位相がいじられたかのような分離の仕方をするため、許容できずオフがデフォ。
クリアステレオ、これをかけると若干スッキリして音離れが良くなるのだが、一方で位相が変化したような定位の悪化が感じられました。
ダイナミックノーマライザ、これをオンにすると音量が調節されるんですが、曲によってバランスが悪くなるものがありました。とりあえずオフ。
以上の感想から、A840シリーズの購入を考えている方に言いたい意見を短く述べさせてもらうと、「デジタルアンプのS-Masterを積んでいるから、他のメーカーの機種に比べ音が良い」という帰結は、大変微妙なので、少しでも視聴してから買うべきだということです。
S-Masterの役割は「それまでの音質、傾向を保ちつつ消費電力を下げ、再生時間を延ばすことにあった」と私は解釈しました。
・有機ELの画質は文句なし
管理人が初めて所有した有機EL採用機器です(´Д⊂ヽ
gigabeatの液晶に比べ、有機ELの画質には感動ですね。
黒の沈み込み、視野角半端ねぇ……
画面は小さいといえど、動画が見たくなるクオリティです。
・デザイン、インターフェースも良し
最近のデジタルオーディオプレーヤーはどのメーカーも非常にデザインが洗練されてきているように思います。
A840もそれなりにシンプルなデザインで、インターフェースもアルバムジャケットの移動ではXMBを彷彿とさせるスムーズさで好印象。壁紙も設定可能。
ただ難点を上げれば、ボタンが押し辛いです。重心と、硬さ的な意味で。

Good design. 箱も思った以上に小さい
・現時点で付属アプリは糞
30分の作業で2回フリーズした公式の「X-アプリ」は現時点で間違いなく糞なので、エクスプローラーからファイルを直接入れるのが良いと思う。
※あまりの糞さに記事を追記しました。 →X-アプリを使うべきではない3つの理由
・ホワイトノイズ、プチノイズ
細かい点が気になる人には絶対に見ておいてほしい項目。
まずホワイトノイズですが、SE530のような感度の高いイヤホンではある程度感じます。厳密に言うと、gigabeatよりちょい大きいぐらい。
また、A840には接触面で不具合があるのか、イヤホンを挿し切った状態の時に、再生、非再生時に関わりなく2~3秒の周期で極小音量のプチノイズがのっているようです。周りが静かで、曲が静まった時ぐらいしか聞こえないので個人的には許容範囲ですが、鳴っているのは間違いないので、注意。E4g、SE530で共にこの現象を確認し、DJ1PROでは全く聞こえなかったことから、感度も関係していそうです。
なお1mm程度イヤホンジャックを抜くと、プチノイズの音量は激減、ほぼ解消されたと言ってよいぐらいになりました。
機種によって、個体差があるのかもしれません。
・ジャケット表示形式は異なる
mp3にジャケット画像を埋め込まないとジャケット画像が表示されない仕様のようです。
gigabeatからの乗り換え組としては、ミュージックフォルダに画像を同梱するだけで表示して欲しかった。
・ノイズキャンセリングは思った以上で驚き
ノイズキャンセリング機能は管理人が初体験であり、また大して期待していなかったせいか、初めて体感した時はその効果に非常に驚きました。
地下鉄の「ゴーー」という騒音は小さく「コー」という程度になります。
中高域は音は小さくなるがかき消されることなく、話し声や金属音などは普通に聞こえます。街中での使用はあまり効果がないと感じました。
また、静けさは結構なものですが、耳に空気が入ったかのような、圧迫感を感じることがあり、この点がマイナスポイント。
これらの点を踏まえて管理人的にはカナル型イヤホンに分があるという結論に達した。
・付属イヤホンの質は悪い
レンジが狭く、悪い意味でこもっている感じです。
■結論
視聴をせず購入したのは急ぎ過ぎたかも、という個人的な反省がありますがそれは置いておいて……
ズバッと書きましたが、ひとまず満足しています。
A840が大きくgigabeatに勝ると感じる点が駆動時間です。HDDはWAVファイルを再生するとシーク回数が多くなり極端に電池持続時間が短くなるのですが、フラッシュメモリのA840はWAVがほかの形式に比べても一番長く再生を持続出来るため、管理人にとっては非常に有用に感じました。
gigabeatとA840の最も大きな違いは音場だと思います。gigabeatでは少し離れた場所から立体感を感じさせる音、一方でA840は耳の近くで鳴っているようなイメージです。押し出し感はA840の方があるため、好みが分かれそうだな、と感じます。素直にメーカーの音作りの違いだと言われれば、それで終わりそうですね。
A840シリーズの購入は、音質を最重要視せず、
・電池持続時間
・有機ELの画質
・デザイン、機能
・メーカー
・ノイズキャンセリング
上記の材料で欲しいと思うならば、アリだと思います。
色々手持ちのイヤホンヘッドホンを組み合わせてみましたが、実はDJ1PROが一番合うかもしれません。ひとまずgigabeatSは電池交換を検討してみます……

↑一応Amazonアフィリエイトリンクをぺたり……今後、場合によってはAmazonもかなり安くなると思いますが、記事投稿時点では量販店ポイント狙いでの購入に分があり。交渉してみましょう。
■1週間ぐらい使った感想
音の印象は相変わらず変化なしです。聴き易さはgigabeatに譲る。
ただ、音作りを踏まえて考えるとA840は電子音の入った音楽とよく合っていると思う。
特にイコライザが大変有用で、クリアバス+2を合わせると重低音を抜いたサブウーファーを追加したような迫力ある音を楽しめる。
管理人の設定は以下の2つで使い分けています。
聴き疲れしないマッタリサウンド:クリアバス+2、0.4khzを0、1.0khzを+1、2.5khzを+1、6.3khzを+1、16khzを0。
電子音ドンシャリサウンド:クリアバス+2、0.4khzを0、1.0khzを0、2.5khzを+1、6.3khzを+1、16khzを+2。
gigabeatでは「ディアノイア」やPure等のアコースティックな音楽を、A840ではave;newや「only my railgun」等の電子音バリバリの曲と聞き分けています。電車の中では煩い電子音楽を聴くことが圧倒的なので、丁度良い感じです。
■おまけ
上の項目で音質のレビューを書いていて、「音が素直だ」等のネットでの感想と自分の感じた印象が違うことに気付きました。これはおそらく、3つの要因があります。
一つ目は、比較対象がgigabeatだからだと思います。
gigabeatは発売以来、毎機種ごとに音質の向上を重ね、Uモデルで完成したと言われています。Sシリーズはその発展途上モデルで音質には定評があり、私も当時視聴を重ねKENWOODと迷った末、コスパ要素を優先しgigabeatにしたぐらいでした。(代わりにオートデリートというとんでもバグがあった)
音質面で飛躍的な進化はしていない、ということではないでしょうか。
二つ目の要因として、管理人の好みも挙げられると思います。管理人の聴きなれている環境が、gigabeatの音の傾向に似ており、バイアスがかかっているのかもしれません。
普段自宅で使用しているHPAのHD-1Lも高解像度、透明感、広い音場が売りであり、またスピーカーもプアオーディオとは言え、現代的な高解像度な音で聞いているので、そのような傾向を求めてしまうのだと思います。
最後に、イヤホンとの相性があると思います。管理人の使うSE530は低域・中域が充実しており、中域から高域に向かってゆるやかに減衰する帯域分布になっており、これがこもったように聞こえつつも聴き疲れしにくい性質を生み出しています。その一方で、解像度は高く、たくさんの音を聞けるイヤホンです。
gigabeatだとそのまま素直にイヤホンの音が出ている印象だったのですが、私にはA840の方は少々低域過多で、太い音に袋叩きにされているような、迫力のありすぎる音だと感じられました。
A840では、SE530のメリットを打ち消してしまうのかもしれません。
現に、管理人がDS用に使用しているE4g(同じShureのBAイヤホンだがドライバユニットは1つ。SE530に比べると低域がへこんでおり、高域は伸びていてその分音がスッキリ聞こえる。解像度は530より低め)で視聴した所、大変バランスがよく感じられました。
周波数特性だけでなく、インピーダンス特性も関係するため、プレーヤー、組み合わせるイヤホンによって、音は千差万別になるはずです。SE530ではこのような印象になりましたが、周波数特性はイコライザで調節が可能なため、ある程度自由も効きます。是非とも自分に最適なイヤホンを見つけてみてください。
■その他メモ書き 個人的な疑問
・フルデジタルアンプは電圧フィードバックがかけられず高いダンピングファクターを実現しにくいという。ポータブルプレーヤーの場合、この問題は関係するのか?
・デジタルアンプの音量制御について。デジタルアンプでは演算処理の桁落ちによって情報の欠落が起こると言われている。(特に小音量において極端に情報量が減る)
本機のようなプレーヤーにも該当するか。ボリュームを最大(30)にしたときと、10の時では特性に違いがあるのかもしれない。
初めにショッキングなことから書いていきたいと思いますが、
私観ではgigabeatの方が音質が良いように感じられました。
これは高域の出方、音場、解像度の違いに依るところが大きいと思います。
gigabeatの音は非常に音が繊細で、音場が広い。(解像度が落ちるため、イコライザ等の諸機能はなし)
対するA840は、gigabeatに比べてパワフルで低域が良く出ており、高域も華やかです。
gigabeatの低域はおとなしめなので、A840の方がフラットです。
高音の質はgigabeatと少し違います。抽象的な表現を使えば温度差があるように感じ、A840が冷たく、gigabeatは滑らかです。
この違いが特性によるものなのか、歪によるものなのか、それとも音の広がり方でこのような差が出ているのかは、わかりません。
A840は一音一音が太く、そのせいかあまり解像度が高く感じられないように思いました。そしてそれ以上に、音場が狭いことも気になりました。
機能としてイコライザ、VPT(サラウンド)、DSEE(高域補完)、クリアステレオ、ダイナミックノーマライザといったものがありますが、一長一短な印象を受けました。
DSEEはオンにすると若干高域の見通しがよくなった気がしました。(あくまで気がする程度で、ほとんどわからない)。
少し環境を変えてmp3 128kbpsでDSEEを試した所、かなりの違いを感じとれました。確実に上は伸びます。シンバルの音に注目すると非常にわかりやすく、「せかいにさよなら」やave;new曲は別次元になりますね。
イコライザ機能はそれなりに使え、好みの設定に出来ますが、音場、解像度等の根本的な部分は変わらない模様。
サラウンドは位相がいじられたかのような分離の仕方をするため、許容できずオフがデフォ。
クリアステレオ、これをかけると若干スッキリして音離れが良くなるのだが、一方で位相が変化したような定位の悪化が感じられました。
ダイナミックノーマライザ、これをオンにすると音量が調節されるんですが、曲によってバランスが悪くなるものがありました。とりあえずオフ。
以上の感想から、A840シリーズの購入を考えている方に言いたい意見を短く述べさせてもらうと、「デジタルアンプのS-Masterを積んでいるから、他のメーカーの機種に比べ音が良い」という帰結は、大変微妙なので、少しでも視聴してから買うべきだということです。
S-Masterの役割は「それまでの音質、傾向を保ちつつ消費電力を下げ、再生時間を延ばすことにあった」と私は解釈しました。
・有機ELの画質は文句なし
管理人が初めて所有した有機EL採用機器です(´Д⊂ヽ
gigabeatの液晶に比べ、有機ELの画質には感動ですね。
黒の沈み込み、視野角半端ねぇ……
画面は小さいといえど、動画が見たくなるクオリティです。
・デザイン、インターフェースも良し
最近のデジタルオーディオプレーヤーはどのメーカーも非常にデザインが洗練されてきているように思います。
A840もそれなりにシンプルなデザインで、インターフェースもアルバムジャケットの移動ではXMBを彷彿とさせるスムーズさで好印象。壁紙も設定可能。
ただ難点を上げれば、ボタンが押し辛いです。重心と、硬さ的な意味で。

Good design. 箱も思った以上に小さい
・現時点で付属アプリは糞
30分の作業で2回フリーズした公式の「X-アプリ」は現時点で間違いなく糞なので、エクスプローラーからファイルを直接入れるのが良いと思う。
※あまりの糞さに記事を追記しました。 →X-アプリを使うべきではない3つの理由
・ホワイトノイズ、プチノイズ
細かい点が気になる人には絶対に見ておいてほしい項目。
まずホワイトノイズですが、SE530のような感度の高いイヤホンではある程度感じます。厳密に言うと、gigabeatよりちょい大きいぐらい。
また、A840には接触面で不具合があるのか、イヤホンを挿し切った状態の時に、再生、非再生時に関わりなく2~3秒の周期で極小音量のプチノイズがのっているようです。周りが静かで、曲が静まった時ぐらいしか聞こえないので個人的には許容範囲ですが、鳴っているのは間違いないので、注意。E4g、SE530で共にこの現象を確認し、DJ1PROでは全く聞こえなかったことから、感度も関係していそうです。
なお1mm程度イヤホンジャックを抜くと、プチノイズの音量は激減、ほぼ解消されたと言ってよいぐらいになりました。
機種によって、個体差があるのかもしれません。
・ジャケット表示形式は異なる
mp3にジャケット画像を埋め込まないとジャケット画像が表示されない仕様のようです。
gigabeatからの乗り換え組としては、ミュージックフォルダに画像を同梱するだけで表示して欲しかった。
・ノイズキャンセリングは思った以上で驚き
ノイズキャンセリング機能は管理人が初体験であり、また大して期待していなかったせいか、初めて体感した時はその効果に非常に驚きました。
地下鉄の「ゴーー」という騒音は小さく「コー」という程度になります。
中高域は音は小さくなるがかき消されることなく、話し声や金属音などは普通に聞こえます。街中での使用はあまり効果がないと感じました。
また、静けさは結構なものですが、耳に空気が入ったかのような、圧迫感を感じることがあり、この点がマイナスポイント。
これらの点を踏まえて管理人的にはカナル型イヤホンに分があるという結論に達した。
・付属イヤホンの質は悪い
レンジが狭く、悪い意味でこもっている感じです。
■結論
視聴をせず購入したのは急ぎ過ぎたかも、という個人的な反省がありますがそれは置いておいて……
ズバッと書きましたが、ひとまず満足しています。
A840が大きくgigabeatに勝ると感じる点が駆動時間です。HDDはWAVファイルを再生するとシーク回数が多くなり極端に電池持続時間が短くなるのですが、フラッシュメモリのA840はWAVがほかの形式に比べても一番長く再生を持続出来るため、管理人にとっては非常に有用に感じました。
gigabeatとA840の最も大きな違いは音場だと思います。gigabeatでは少し離れた場所から立体感を感じさせる音、一方でA840は耳の近くで鳴っているようなイメージです。押し出し感はA840の方があるため、好みが分かれそうだな、と感じます。素直にメーカーの音作りの違いだと言われれば、それで終わりそうですね。
A840シリーズの購入は、音質を最重要視せず、
・電池持続時間
・有機ELの画質
・デザイン、機能
・メーカー
・ノイズキャンセリング
上記の材料で欲しいと思うならば、アリだと思います。
色々手持ちのイヤホンヘッドホンを組み合わせてみましたが、実はDJ1PROが一番合うかもしれません。ひとまずgigabeatSは電池交換を検討してみます……


↑一応Amazonアフィリエイトリンクをぺたり……今後、場合によってはAmazonもかなり安くなると思いますが、記事投稿時点では量販店ポイント狙いでの購入に分があり。交渉してみましょう。
■1週間ぐらい使った感想
音の印象は相変わらず変化なしです。聴き易さはgigabeatに譲る。
ただ、音作りを踏まえて考えるとA840は電子音の入った音楽とよく合っていると思う。
特にイコライザが大変有用で、クリアバス+2を合わせると重低音を抜いたサブウーファーを追加したような迫力ある音を楽しめる。
管理人の設定は以下の2つで使い分けています。
聴き疲れしないマッタリサウンド:クリアバス+2、0.4khzを0、1.0khzを+1、2.5khzを+1、6.3khzを+1、16khzを0。
電子音ドンシャリサウンド:クリアバス+2、0.4khzを0、1.0khzを0、2.5khzを+1、6.3khzを+1、16khzを+2。
gigabeatでは「ディアノイア」やPure等のアコースティックな音楽を、A840ではave;newや「only my railgun」等の電子音バリバリの曲と聞き分けています。電車の中では煩い電子音楽を聴くことが圧倒的なので、丁度良い感じです。
■おまけ
上の項目で音質のレビューを書いていて、「音が素直だ」等のネットでの感想と自分の感じた印象が違うことに気付きました。これはおそらく、3つの要因があります。
一つ目は、比較対象がgigabeatだからだと思います。
gigabeatは発売以来、毎機種ごとに音質の向上を重ね、Uモデルで完成したと言われています。Sシリーズはその発展途上モデルで音質には定評があり、私も当時視聴を重ねKENWOODと迷った末、コスパ要素を優先しgigabeatにしたぐらいでした。(代わりにオートデリートというとんでもバグがあった)
音質面で飛躍的な進化はしていない、ということではないでしょうか。
二つ目の要因として、管理人の好みも挙げられると思います。管理人の聴きなれている環境が、gigabeatの音の傾向に似ており、バイアスがかかっているのかもしれません。
普段自宅で使用しているHPAのHD-1Lも高解像度、透明感、広い音場が売りであり、またスピーカーもプアオーディオとは言え、現代的な高解像度な音で聞いているので、そのような傾向を求めてしまうのだと思います。
最後に、イヤホンとの相性があると思います。管理人の使うSE530は低域・中域が充実しており、中域から高域に向かってゆるやかに減衰する帯域分布になっており、これがこもったように聞こえつつも聴き疲れしにくい性質を生み出しています。その一方で、解像度は高く、たくさんの音を聞けるイヤホンです。
gigabeatだとそのまま素直にイヤホンの音が出ている印象だったのですが、私にはA840の方は少々低域過多で、太い音に袋叩きにされているような、迫力のありすぎる音だと感じられました。
A840では、SE530のメリットを打ち消してしまうのかもしれません。
現に、管理人がDS用に使用しているE4g(同じShureのBAイヤホンだがドライバユニットは1つ。SE530に比べると低域がへこんでおり、高域は伸びていてその分音がスッキリ聞こえる。解像度は530より低め)で視聴した所、大変バランスがよく感じられました。
周波数特性だけでなく、インピーダンス特性も関係するため、プレーヤー、組み合わせるイヤホンによって、音は千差万別になるはずです。SE530ではこのような印象になりましたが、周波数特性はイコライザで調節が可能なため、ある程度自由も効きます。是非とも自分に最適なイヤホンを見つけてみてください。
■その他メモ書き 個人的な疑問
・フルデジタルアンプは電圧フィードバックがかけられず高いダンピングファクターを実現しにくいという。ポータブルプレーヤーの場合、この問題は関係するのか?
・デジタルアンプの音量制御について。デジタルアンプでは演算処理の桁落ちによって情報の欠落が起こると言われている。(特に小音量において極端に情報量が減る)
本機のようなプレーヤーにも該当するか。ボリュームを最大(30)にしたときと、10の時では特性に違いがあるのかもしれない。
コメント
7743 | URL | -
ジャケット表示方法について
こんちわー
mpcplでググってこのサイトをみつけてxアプリが原因でよけいなフォルダ
が出来ることだったんですね。よくわかりました。
あとxアプリなしでジャケットの画像を表示させる方法あったらしりたいです。
( 2009年11月16日 23:59 [編集] )
Prima | URL | 3/2tU3w2
Re: SONY ウォークマン NW-A840 比較レビュー
>7743
村正でいえば蝦夷が住んでいそうな、こんな辺境の地へようこそ。
ブログコメントを見る限り、少しは役に立っているようで嬉しい限りです。やはりX-アプリが原因でMPCに影響が出ている人が少なくなさそうですね。
ジャケット画像は、私の場合ですとmp3が対象になりますが、ファイルに直接埋め込めばX-アプリを経由せずジャケット表示が可能になります。
X-アプリの自動取得で得られる画像は質も悪いので、自らジャケット画像を収集して、効率よく埋め込んでいくのが良いと思います。
使いやすいツールとして、Mp3-Tagが挙げられます。半自動的にAmazonから画像を取得し、埋め込める機能があるのでお勧めです。
( 2009年11月17日 14:52 [編集] )
7743 | URL | -
Re: SONY ウォークマン NW-A840 比較レビュー
そくレスサンクスです
mp3tagで画像うめこめました
ありがとうございました
ちなみにPrimaさんの音楽のエンコード形式と使っているイヤフォン
を知りたいです
( 2009年11月17日 22:50 [編集] )
Prima | URL | 3/2tU3w2
Re: SONY ウォークマン NW-A840 比較レビュー
本記事に記載しておりますので、ご覧いただければと思います。
( 2009年11月19日 13:37 [編集] )
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