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ジーンズメイトは秋葉原で受け入れられるか

2009年12月12日 23:30

24時間営業のジーンズメイトがオープン キャラグッズやアキバ土産も

AOKIに続いてジーンズメイトが秋葉原に進出したようです。
アキバはファッションタウンにもなっていくのか?…と思っていたら、堂々とアキバ系とタイアップしていくという、新たな方向性を探っているようです。
これは迷走と言うべきか、新たなる一歩と言うべきか。果たしてジーンズメイトは秋葉原で生き残れるのでしょうか?
現状では、難しいのではないかと思います。

その一つの理由として、経営理念とアキバが結びつかない点が気になります。

ジーンズメイト経営理念
 1. 価値ある商品を
 2. 誰でも明確に理解できる安さで品揃えをし
 3. 買い物しやすい場所で
 4. いつでも気軽に
 5. 楽しく
 6. 安心して買える
 7. 地域一番店を目指し

ジーンズメイトの経営理念は上記7項目のようですが、うーん、どうも明快に秋葉原とつながるとは言えなさそうです。
理念と合致した戦略は重要です。
例えばドン・キホーテ。今や秋葉原にすっかり定着していますが、この店舗はドンキ・ホーテの経営理念と合致していることに気付きます。

ドン・キホーテの経営理念
・CV(コンビニエンス)
・D(ディスカウント)
・A(アミューズメント)

秋葉原店の存在はまさに3つ目のアミューズメント、楽しさを提供する上での重要な役割を担っており、それを反映するかのように全国のドン・キホーテの中でも異彩を放った独特な店舗になっています。経営理念の合致と共に成功を掴んでいる良い例ではないかと思います。

若干厳しいことを書きましたが、秋葉原において24時間営業の店舗が増えることは良いことだと思います。
しかし、19時を回ればゴーストタウンと化す秋葉原に果たして「お客様の利便性」が求められているかどうかは分からない所。ジーンズメイトも、今後秋葉原で店舗を展開していく上で、何らかの決定的な差別化を図っていくことが必要だと思います。

3Dに振り回される日本

2009年11月30日 01:20

dobaib1.jpg

AV機器に関連しない方の3Dネタ。エロゲの方でもないですよ?

日経新聞によると、昨今の株価が上がらない理由を

・deflation(デフレ)
・dilution(増資希薄化)
・dpj(民主党)


として3つ上げ、それぞれ頭文字を取って「3D不況」と題しているようです。
それぞれのベクトルを見ると金融政策、企業資本政策、政治政策に分けられますね。なるほど、国を支える重要な機能が鈍っていることを示していて巧い表現だと思います。

でもよく考えるとこの当てはめ、特にdilutionは少し無理がある気がします。
確かに大手金融は国際会計に対応するため増資に追われてるし、NECやマツダ、武田製薬など国内企業も増資をたくさんして、株価は下がっている。が、dilutionによる株価下落と言うのは、日経平均株価に対するEPS(一株当たり利益)の低下で見なくてはなりません。で、日経平均のEPSを見ると今年の5月以降あまり変わっていない。
ということで、dilutionはきっかけと言えど、原因として名指しするのは無理があると思います。
増資によって売られている原因は、企業の中長期での成長戦略が見えないからでしょう。

3Dのdilutionに別の字を当てはめてみる。

・default (ドバイショック)

海外からの外部要因に振り回される日経平均、そして為替。これが適当ではないでしょうか。
ドバイショックは結構なインパクトがあると思います。政府系投資会社の支払い繰り延べは、実質デフォルト。
金額をみると590億ドル(約5兆1050億円)の債務だそうな。格付けが引き下げられるとすると、世界の機関投資家が引き上げることが予想されるわけで、デフォルトした債券だけでなくドバイ全体の投資に影響が及ぶ。すると金額は上の何十倍にもなるわけです。

アニソンは紅白の夢を見るか?

2009年11月24日 03:17

NHK 紅白歌合戦 出場歌手
s-mizuki.jpg
……思った以上に世間にアニソンは浸透しているのかもしれない、と思わせるこのニュース。
今やオタクならば知らないものはいない、声優兼アニソン歌手の水樹奈々が紅白歌合戦に出場することが決定した。
今年週刊オリコンチャートで初の1位を取り、NHKのMUSIC JAPANに出演、紅白デジタル応援隊にも選ばれており、妥当な結果といえるだろう。
素直に賛辞を贈りたい。

とはいえ、紅白に出場できる形になったのは、一重にNHKのチーフプロデューサー、石原真氏(→Wikipedia)の存在が大きいのではないかと推測する。

石原氏はNHKのチーフプロデューサーで、過去に紅白歌合戦のプロデューサーを歴任しており、あのMUSIC JAPANのプロデューサーもしている、なかなか凄い人である。今年の紅白でも、週刊文春の紅白関連記事にて「今年度の紅白プロデューサーがMUSIC JAPANも担当している」との記載があったので、相変わらず関わっているようだ。

石原氏に関する話題と言えば、MUSIC JAPANのアニソンSP.が挙げられるだろう。
水樹奈々、茅原実里を初めとして凄まじい豪華な面子を用意し、かつテレビでは4回も放送されており、相当熱が入った企画だと言える。
第2回目の放送も決定し成功していると思われるこの企画だが、そもそもなぜ今年、MUSIC JAPANでアニソン特集が組まれたのだろうか?
それには、2つの理由が考えられると思う。

1つ目は、個人の意思という観点。石原氏自身が正当な方法で、アニソンがより世間に認知されるよう努力しているからではないだろうか。
石原氏はこの記事を見る限り、結構なアニメ好きと推定する。
今までアニソンに関係する特集で、まともに取り上げられていたものは大変少なかったように思う。一アニメ好きとして、一制作者として、思う所があったのではないだろうか。

2つ目は収益の観点。お茶の間を盛り上げることのできるコンテンツが少なくなり(マンネリ化)、結果優先順位が上がる形でアニソンに陽が当たった、というものだ。
ここ数年でミリオンセラーが圧倒的に少なくなり、アルバム、シングル共に市場規模が縮小しているのは既知の通りだ。その影響は音楽コンテンツを題材とした音楽番組にも影響する。テレビは新しいコンテンツを求めているわけだ。
そこでアニソンの登場である。しかしアニソンを特集として取りあげようにも、ステレオタイプなイメージを持っていたり、その聴きなれない曲調から疑問を持つスタッフがいるかもしれない。だが、アニソンは実績を出している。オリコンチャートで高いランクに来ているのだ。
…ということで、他の音楽ジャンルの売り上げが低迷する中で浮き出てきたアニソンは、マーケットポテンシャルを感じさせるジャンルであり、特集を組むに値する、という大義名分も作ることが出来るのだ。

つまり、「アニソンというジャンルをお茶の間に認知させる」「今、コンテンツ・ジャンルとして注目できるのがアニソン」という意味合いを込めて、紅白プロデューサーで影響力のある石原氏が、紅白歌合戦にアニソンアーティストの出演を押したのではないだろうか。
そして週刊オリコンチャート1位、そしてMUSIC JAPANにも2度出場し、アニソンSPの顔になりつつある水樹奈々を、出演者として押したのだと、推測する。

紅白が巧く行けば、歌手本人だけでなくアニソンというジャンルが地位を確立し、よりメジャーになっていくことだろう。
なお、紅白ではくれぐれも恥ずかしい行為をする客が出ないことを祈る。

余談だが、管理人は「桜高軽音部」の紅白出演を大穴で予想していました。

3D技術は大衆に受け入れられるか

2009年09月09日 02:51

IFA特別編:企業間競争の号砲鳴る「フルHD 3D」 (AV Watch)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/20090908_314084.html


eye3d.jpg以前ちらっと記事に書きましたが、今年のトレンドとして本格的に「LED」「超解像」……、そして「3D技術」が本格的にテレビに搭載されそうです。

管理人も3D技術には興味があり、昨年Digital Contents EXPOやCEATECに参加し、色々見ていました。
いい機会ですので、3D技術に対する管理人の正直な感想を書いてみたいと思います。

現状の3D技術では、大衆の支持を得ることは非常に厳しい
と思います。
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「けいおん!」はなぜ売れたのか

2009年09月08日 18:11

放送当初から各所で話題を呼び起こし、DVDやブルーレイだけでなく関連商品もトップクラスの販売成績を叩きだしているテレビアニメ「けいおん!」。放送終了後も2chのスレッドは勢いを潜めることなく伸び続けているようです。

一見するとありがちなまったり系アニメがなぜここまで売れたのでしょうか。
考察してみるといくつかの大きな特徴があり、これが圧倒的な支持につながっているのだと思います。

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